骨格ケアセンターの渡邊英司です。 今回の症例は、骨盤後傾から骨盤前傾への姿勢変化についてです。 小学生の頃から施術に通われていて、現在も部活でバスケットをしている子が、久しぶりに腰痛で来られました。 動作検査をすると、前屈で痛みは出ませんが、後屈動作に痛みが出て、側屈と回旋動作は伸びた側に痛みが出ました。 症状が筋肉痛に思えたので話を聞くと、部活の部員が少ないために、痛くても練習が休めないとの事でした。 筋肉はトレーニングによる損傷と回復を繰り返して鍛えられますが、回復しないうちに負荷がかかると損傷が回復せずに炎症することもあります。また、今回のケースは不良姿勢による影響もありました。 不良姿勢での運動は、通常の姿勢よりも無理な体勢を強いられるからです。初回の記録をみると骨盤後傾と記されているのに、今回は骨盤が前傾に変化していました。姿勢の変化は年代や妊娠で変わる事がありますが、今回のケースは姿勢変化の起きる時期と不良姿勢が重なりハイパーモビリティー(動き過ぎ)になってしまったのではないかと思えます。 ハイパーモビリティーになると、関節が不安定になります。骨盤が前傾する人は腰椎すべり症、分離症、脊柱管狭窄症に繋がる事も考えられます。また、骨盤が後傾する人は椎間板に負担がかかり、椎間板ヘルニアを発症することもあります。これらを防ぐためにも、全身の柔軟性とスタビリティーを高める必要があるのです。 …
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腰椎分離症
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 スポーツをする成長期の子供に多い腰痛の一つに腰椎分離症というのがあります。 腰椎分離症とは、腰椎の椎間関節の疲労骨折です。 これには、先天性と後天性があります。 分離症の大半は後天性で、13歳前後の成長期のスポーツ活動でのオーバートレーニングで発症するケースと、腰にかかり続けていた負担が、加齢で、腰椎が脆くなった時に発症するケースがあります。 これらと比較すると、生まれつき腰が弱くて発症する先天性はごく一部でしかありません。 症状としては、長時間の同じ姿勢での腰痛、立ち座り時の痛み、腰を反らせた時の痛み、お尻の痛み、大腿外側痛などがあります。 放置していると、悪化すると腰椎すべり症に移行する事もあります。また、分離症でも、現役でスポーツ活動を続けている例も数多くありますので、腰椎分離症でスポーツ活動を諦めている方は、関節可動域調整を試して下さい。 …