骨格ケアセンターの渡邊英司です。 寝起きはいつも腰が固まったように痛くて、すぐに起き上がれなかったり、腰が曲がらなくて靴下が履けないのに、動き始めると痛みが和らいでくる。 こういった症状の腰痛は、関節の老化や、腰への負担で、腰椎の支えが弱くなっている事があります。 関節が緩む事をハイパーモビリティーと言います。直訳すると動き過ぎという意味です。 関節を繋ぎとめる筋腱、靭帯が緩んで不安定になっているのです。 そのまま放置していると、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、分離症などに繋がる事があります。これは、妊娠中の女性にも多く、ホルモンの関係で靭帯などが緩むためにこういった症状が出ます。 これらの症状がある時は、腰椎の負担を減らすために、腰椎以外の関節に可動性を付けて、負担を分散するか、腹筋や背筋で緩んだ箇所を鍛える必要があります。 また、その両方が必要という事もあります。いずれにしても、症状が悪化すると、改善までには、かなりの時間がかかりますので、早めにご相談下さい! …
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ぎっくり腰は癖になるって本当?
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 ぎっくり腰は、一回やると癖になると言われています。 実際に、ぎっくり腰をやった人の多くが、過去にも経験しています。 ぎっくり腰は腰椎の老化が原因といわれますが、一番の原因は生活習慣です。 ぎっくり腰は急性腰痛とされてますが、慢性的な疲労が蓄積して、筋膜が耐え切れなくなった箇所に損傷が起きると考えられます。 もちろん、全てがそうではないので、施術ですぐに改善したケースも数多く経験しています。その経験値から考えた上で、個人的に損傷説が有力と思っています。 ぎっくり腰を発症すると、回復にかかる日数は平均して1週間程です。 これは、処置が良くて順調にいったときの話ですが、あくまでも損傷が治っただけに過ぎません。そのため、本当の改善は、痛みが取れてからです。 そして、ここが重要なところですが、ぎっくり腰を繰り返す人は、常に腰に負担がかかっている人です。 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、分離症といった疾患も、腰の負担が蓄積した結果です。 また、ぎっくり腰を繰り返す人が、ヘルニアになったというケースも少なくありません。 それを防ぐには負担を減少するしかありません。 負担の減少に有効なのは、腰以外の硬い関節を柔軟にする事です。 腰の過剰な動き過ぎを減らすには、動かない関節に動きを付ける事です。 そして、その関節が再び硬くならないように、生活姿勢を見直して、体の使い方を変えていけば、ぎっくり腰は癖にならないのです! …
前屈動作で痛みが出る腰痛(腰椎椎間板ヘルニア)
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 腰痛というだけで、ヘルニアを心配する人がいますが、腰痛も一つではなく、脊柱管狭窄症、脊椎分離症、すべり症、筋肉や関節が原因のものまで、数多くの種類があります。 そのうちの一つである、腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板の中の髄核が、後方や斜め後方に飛び出して、神経を圧迫する疾患です。 イメージ的には、椎間板を大福餅に例えた場合、髄核はあんこです。 あんこ(髄核)が飛び出す原因には、生活姿勢、老化、低栄養、遺伝、過負荷などがあります。 生活姿勢が原因になるのは、普段から背中を丸めた姿勢をしている人や、高重量のものを持ち上げる作業やトレーニングをする人だと、椎間板の中の髄核が後方に移動しやすくなります。 髄核が後方に移動すると、前かがみ動作のたびに、髄核が後方に押し出される力が加わります。さらに、前屈動作に側屈や回旋動作が加われば、負担が倍増してヘルニアを発症しやすくなるのです。 腰椎椎間板ヘルニアは、運動量の多い若年層に発症率が高いとされてますが、椎間板は加齢で劣化していくので、若い時から腰痛持ちの人は、中年以降に発症する事があります。 アメリカで行われた調査だと、腰痛のない人1000人のうち、600人にヘルニアが見つかったそうです。 これが意味するのは、ヘルニアがあっても、必ずしも痛みが出るとは限らない事です。 また、ヘルニアは前屈動作で痛みが出る特徴があるので、前屈で痛みがなければ、ヘルニアではないかも知れません。今起きている腰痛がヘルニアかもと心配している方の中には、痛みの原因が、筋肉や関節という人のが多いかも知れませんので、本当にヘルニアになる前に、身体のケアをして下さい。 …
負担の蓄積が不調の原因
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人には利き手、利き足があり、日常生活やスポーツ動作でも動きやすい方向があります。 これらが筋力左右差を生じさせるための、筋力は均等に保てなくなります。 例えば、太いゴムと細いゴムが引き合えば、細いゴムが負けて伸ばされてしまいます。 筋肉は関節をまたいでるので、強い筋肉に弱い筋肉が引っ張られて身体が歪みます。身体の歪めば負担がかかります。 それが僅かな負担であっても、同じ動作を繰り返す事で徐々に負担が蓄積して慢性的な負担に繋がるのです。 『腱鞘炎、足底筋膜炎、ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症、分離症なども、いきなり発症するのではなく、負担の蓄積で起きるものです。 これらが発症した場合、最優先されるのは痛みの解消ですが、痛みが消えても、後の生活習慣が同じだと、再び負担が蓄積します。 一か所にかかり続けている負担をなくさない限りは根本改善されていない事になるのです。 …
坐骨神経痛の見分け方
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 坐骨神経痛とは、腰から足先まで伸びる神経の圧迫などが原因で起きる痛みです。 坐骨神経は太い所で、直径2センチ、長さは1m以上ある、人体最大の神経です。 また、この神経は、皮膚表面の近くを走行しているため、筋肉の圧迫を受けやすいといった特徴があります。 坐骨神経痛の主な症状は、腰から足先にかけての痛みやしびですが、その原因となりえる疾患には、『椎間板ヘルニア』、『脊柱管狭窄症』、『すべり症』、『分離症』などの他、画像診断で特定できない『梨状筋症候群』などもあります。 坐骨神経痛の原因となりえる疾患には、発症しやすい年齢があります。『椎間板ヘルニア』『すべり症・分離症』などは、比較的若い人でも発症しますが、『脊柱管狭窄症』は、主に加齢で発症する事が多いので、60代以上の人に起きやすい疾患です。その為、坐骨神経痛の症状が現れた時の年齢や、痛みやしびれの出現具合で、おおよその原因を予想する事が出来ます。 例えば『椎間板ヘルニア』だと前屈をすると痛みが強くなり『脊柱管狭窄症』は後屈すると痛みが強くなります。 こういった腰痛を伴う場合は、画像に写る疾患が原因と推測できますが、腰痛を伴なわない場合は、梨状筋症候群などの、腰というよりお尻の筋肉が神経を圧迫していると推測できます。 病院の検査で原因が特定されるのは1~2割程度といわれてますが、残りの8割も原因がないのではなく、特定が困難というだけです。検査で異常が認められないケースであれば、関節や筋肉の拘縮や強直、筋緊張による可能性が高いので、改善は十分に可能です。 …