骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人が活動する時間は、重力によって垂直方向の力がかかります。 身体には、この力に対して、衝撃吸収機能が備わっています。 直立姿勢だと、足底アーチ、膝、股関節、脊椎の弯曲などがあり、さらに関節の遊びで弾力を保っています。 衝撃吸収機能が常に正常なら良いのですが、加齢、過労、運動不足などで機能低下してしまう事があります。そして、機能低下が起きている時は注意しなければいけない動作があります。 例えば、高齢者の多くは筋力低下で、膝や股関節の屈曲動作を支える筋力が弱くなっているため、椅子に腰かけようとして、滑り落ちて尻もちをつく事があります。骨粗しょう症などがある人だと、脊椎圧迫骨折の危険性があるのです。 また、マラソンをする方なら、登り坂より下り坂のが、足腰にかかる負担が大きい事はご存知と思いますが、下り坂は、着地足の膝が伸びているので、地面の突き上げが脊椎の負担を増加させます。脊椎の弾力は、足底アーチ、膝、股関節、脊椎の弯曲などと共に、全身を守る重要な役目をしているのです! …
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足底腱膜炎(足底筋膜炎)
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 ここ数年、マラソンが人気ですが、ランナーに多い障害の一つに足底腱膜炎があります。 足底腱膜炎は、足裏の筋膜に炎症が起きて痛みを発症する病気で、足底筋膜炎とも言います。 足には縦のアーチが二つと、横のアーチが一つあり、この形状を張るようにして支えているのが筋膜です。 この筋膜は丈夫には出来てますが、加齢による劣化やランニングなどによる過剰な使い過ぎが、発症の原因になる事があります。また、この症状は、偏平足の人に多くいます。 偏平足の人は、足関節が背屈ぎみに歪んでいるため、アーチが潰れて足底筋膜が伸ばされた状態になります。 その状態で走ると、繰り返し負荷がかかるため、炎症や、僅かな断裂が起こるのです。 予防には、運動量を減らしたり、靴のクッション性を高めるのが一般的ですが、これは十分とは言えません。 仮に、原因が足部のアーチとしても、地面の衝撃を吸収しているのは、足のアーチばかりではないからです。 骨盤や膝、股関節も衝撃吸収の役目にはかかせないものだし、脊椎も同様です。 個人的な印象としては、足底腱膜炎を発症している人の多くに、背中の張りがみられ、脊椎の硬さも目立ちます。 体幹の動きは四肢関節に影響するため、さらに負担を増やしていると考えられます。 これらの事から、部分的な箇所だけ改善しても、効果は限定的なのです。 …