骨格ケアセンターの渡邊英司です。 中世の西欧では、ぎっくり腰の事を魔女の一突きと呼んでいました。 この腰痛の大半は筋肉を被っている膜の損傷説が有力で、私の今までの経験でも同じです。 そのため損傷という事で話を勧めますが、損傷は腰以外にも起こります。 そして、痛みにはピークがあります。 ピークに達する時間は年齢などで異なりますが、若い人で翌日あたりがピーク。 中年以上の人だと翌々日あたりにピークが訪れます。 回復に要する時間は、平均して一週間程です。 しかし、処置の仕方を間違えたり、遅れたりすると、二週間とか、一か月かかる人もいます。 中には、痛みで歩けなくなり、そのまま入院する人もいます。 また、一定周期で筋痙攣が起きている場合は、かなり重症なので整形外科でのブロック注射をお勧めします。 施術のタイミングは、ピークを過ぎたあたりが最適ですが、少しでも楽になりたい方や、症状が軽い人は、ピーク前の施術も可能です。 但し、施術後にピークが来るのは間違いありません。特に翌朝は痛みが強くなるので、湿布などをして寝た方が良いかも知れません。 発症直後の応急処置は、冷却、固定、安静を心掛けましょう。発症後は軽くても、徐々に痛みが強くなるケースもあるので、無理なストレッチやお風呂は控えましょう。 そして、痛みのピークが過ぎたら、安静ではなく、動いた方が回復が早いというデータもありますので、無理しない範囲で動く事が大切です。 …
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触れる事も出来ない痛みの正体 (筋筋膜性疼痛症)
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 これは、実際の症例の一つですが、学生の背中から腰部にかけての痛みです。 最初はただの腰痛と思っていたけど、数日が過ぎても回復の兆しがみえず、痛みは強くなるばかり。 当センターに来た時には寝返りも打てない程の痛みで、夜も眠れなかったそうです。 痛みが強すぎて動作検査の殆どが陽性に出てしまう程でした。 また、触れるだけで痛がるため、施術どころか、力が抜けなくて筋緊張を高めてしまう恐れがあったので、病院での検査を勧めました。 こういった症状は何度か経験していますが、おそらく筋筋膜性疼痛症だと思います。 これは推測ですが、運動部での練習は、筋肉痛が回復する前に、筋肉に負荷をかけてしまいます。 特に、試合前だと休む事が出来ないため尚更です。 たかが筋肉痛といえども、回復する前に負荷をかけると、血流障害が起こり、筋肉が拘縮して痛みが出続けてしまいます。 そして、痛みは一部位から周辺範囲に広がってしまいます。 実際に、彼女の腰痛は、腰だけでなく背中の上部にまで広がっていました。 激しい運動をしていないつもりでも、小さな負担が積み重なった結果だと思います。 筋筋膜性疼痛症は、椎間板ヘルニアや線維筋痛症と間違われる事もあります。 万が一の悪化を避けるには、しっかり検査をした上で、異常がないとわかってから施術を受けるのがベストです。 …