原因不明の痛み 整形外科に『痛み』で通う人の85%以上に異常が見つからないといわれてます。アメリカの整形外科医メンネル氏は、『痛み』で訪れる患者の最も多い原因は関節機能障害といってます。関節機能障害は病名ではなく、何かしらの原因で『関節に引っかかり』が起きて自由な動きが制限されてしまうことです。 スポーツ整体とは プロのアスリート~部活動の学生まで、スポーツ施術に対応できる整体です。スポーツの現場ではアスリートが直面する障害に対して、その場で対応できる技術が求められるため、体の構造に熟知した専門的な知識と技術が必要になります。また、アスリートの体は競技によって筋肉の発達が異なるため、個人に合わせて関節や筋肉の調整をしなくてはいけません。当院スタッフはスポーツトレーナーとして数多くの選手のケアに携わってきた経験と技術をアスリートに限らず一般の方にも提供しております。 慢性痛の原因 全身にある200の関節は部位ごとに形状や可動域が異なります。日常動作で全ての関節が均等に使われることはなく、あまり使わない関節は固くなりやすく、よく使う関節は過剰に動きすぎてしまいます。慢性痛で多い腰を例にすると、動き過ぎる腰椎や周辺の筋肉などが繰り返しダメージを受けると『負担が蓄積』していき慢性痛の原因になるのです。 歪みの原因は筋肉?骨? 人は生まれながらに利き手、利き足が決まっているため、よく使う筋肉の発達に対して、使わない筋肉との筋力差が生じます。筋肉は骨に付着しているので、強い筋肉に引っ張られることで骨格が歪みます。このように誰でも骨格は歪んでしまいますが、生活習慣が個々で違うため、過剰な歪みを放置していると、関節の拘縮が起こり、時間の経過で元に戻りづらくなってしまうのです。 筋肉は使わな過ぎても歪みに繋がる 運動をしない人は筋肉量が少ない分、骨格を支える力が弱いために、体が歪みやすくなります。支持性が弱いと重いものを持ったり、短時間ジッとした姿勢をしているだけで歪んでしまうことがあります。また、加齢で筋力低下が進んでいくと、さらに改善しにくい体になってしまうこともあります。 現代人がなりやすい3つの猫背 気が付いたら前かがみの姿勢になっていたと思うことはないでしょうか? 現代人はスマホの影響で座る時間が長くなっている人が増えてきました。座位姿勢は立位姿勢よりも背中が丸まりやすくなります。座位で丸まる部位は3か所あり、場所によって不調の出方が違います。一般的にいわれる猫背は胸椎が丸まるため腰椎ヘルニアの発症率を高めます。また、お腹が圧迫されることで腸の活動が鈍り便秘になりやすくなります。近年、目立ってきたのはスマホ首といわれる首の猫背です。首肩の歪みは手の痺れの要因になります。そして、椅子に浅く座る男性に多いのが腰猫背。腰が丸まることで、背骨の彎曲に変化が出ると中枢神経に影響することもあるのです。 筋力低下 怪我や病気で安静状態が続くと、筋力は1週間で20%低下し、回復には1カ月かかります。1ヵ月間の安静では筋力の80%が低下してしまい、高齢者だと自力で立ち上がることが困難になります。健常者でも40歳を境にして機能低下が始まります。日本人の平均寿命が長くなっている一方で、若い世代は運動をしない人や便利なものが増えています。その影響で、近い将来には今の高齢者世代よりも早い時期に機能低下が始まることも予想できます。 移動する腰痛 昨日までは右の腰が痛かったのに、今日は左の腰が痛いといった経験をされた方も少なくないのでは? 関節は連動するため、動きの悪い関節を正常な関節が庇うように出来ています。そのため、庇われた方の痛みが和らぐ代わりに、庇った関節の負担が増えてしまう二次障害なのです。最初の不調を放置していると、このように連鎖していき、改善を遅らせてしまうのです。 慢性痛の対処法 人が活動している限り関節には負担がかかり続けています。金属板を繰り返し折り曲げていると、さい板が折れてしまうように、毎日使う関節も負担が蓄積しています。慢性痛が起きる箇所は過剰な負担がかかり続けていることが原因なので、その負担を減らすことが重要です。それには患部以外の動きの悪い関節を動くようにすることです。全身の関節がバランスよく動けば、過剰にかかりすぎている負担は分散していくのです。 脱水による関節痛 人の体は60%以上が水分で、そのうちの25%は骨の水分です。脱水で熱中症、脳梗塞、心筋梗塞、腎機能の低下などが誘発されることは知られていますが、関節痛もその1つです。脱水で筋肉の収縮が悪くなると、筋肉は関節をまたいでいるため、関節の詰まりを誘発して拘縮した状態になります。 高齢者に足腰の不調が出やすいのも、加齢とともに減少していく体内の水分量が関係しています。そして、意外と多い間違いとして、カフェインやアルコールなどの利尿作用のある飲み物を水分にカウントしている人です。これらは飲んだ量以上の水分を体外に出してしまい脱水の原因となるのです。 脊柱側湾症 側湾症には、機能性、先天性、疾患性、突発性の4タイプがあり、そのうちの80%は原因不明の突発性側湾症で、思春期の女子が80%以上を占めています。発症すると側弯の進行度に応じて、経過観察か装具で進行を抑える方法がとられますが、病態によっては手術が必要になります。小中学生で行うモアレ検査で引っかかる子の中には、機能性の側弯症で筋力左右差や不良姿勢などが原因のものも含まれています。また、側弯症は急激に身長が伸びる時期に発症することが多いため、検査のなかった団塊世代や、毎年定期検診をしなかった世代の人は成人後に側弯が見つかることもあります。機能性の側弯症は誰にでも起こりえる歪みです。一方、突発性側弯症は機能性の側弯が重なると、側弯が強くなりますので、定期的に歪みを整えることが大切です。 急性腰痛(ぎっくり腰) 急性腰痛の代表といえば『ぎっくり腰』です。ぎっくり腰には、いくつものケースがありますが、その多くは筋膜の損傷が占めています。ぎっくり腰になりやすい人は筋肉が硬い人や筋肉量の少ない人に多くいて、発症時期は夏と冬に集中する傾向があります。これは、暑さによる汗で水分摂取量が足りないか、寒くて水分を摂らなくなることが関係します。筋膜損傷ということでいうと、発症から完治まで、順調でも1週間程かかります。発症から24時間後に痛みがピークがあるので、翌日の朝が辛くなります。また、発症直後は軽く感じても、時間とともに痛みが強くなることがあるので、発症後は応急処置をしましょう。 ※Rest(安静)Icing(冷却)Comperession(圧迫)Elevation(挙上)頭文字をとってRICE(ライス)処置といいます。 慢性腰痛 慢性がいつからを指すかはハッキリしませんが、怪我が完治しても3ヶ月以上痛みが続く場合をいうことが多いとのこと。慢性化しやすい腰痛は、前かがみの姿勢の多い職業や、部活などで筋肉を休める時間のない人がなりやすいです。慢性腰痛の人は転職、職場内での配置換え、部活を辞めると痛みがなくなることもあります。また、そういった要因がなくなっても痛みが続く場合は、骨格や筋肉に癖が残っていることがありますので、骨格を正しい配置に整えてみましょう。 トレーニング後の不調 トレーニング後は筋肉痛がつきものですが、背筋トレーンング後の筋肉痛が辛い人は多いのではないでしょうか? これは、胸椎が姿勢の影響を受けやすいという事と関係があります。背骨は24個の椎骨で構成されていて、頚椎と胸椎、胸椎と腰椎の移行部は故障の起きやすい構造になっています。また、僧帽筋上部に負担がかかると頚椎と胸椎の移行部周辺の張りが強くなるため、頭痛の誘発原因になります。頭痛の原因に気付かずにいるとモチベーションの低下や頭痛の慢性化に繋がることがありますので、運動のやり方を変える工夫も必要です。 膝と股関節は一心同体 膝や股関節の痛みで共通するのは大腿直筋の柔軟性の低下。大腿直筋は二関節筋といって、膝関節と股関節をまたいでいる筋肉です。大腿直筋が硬くなると膝蓋骨が引上げられて、膝痛の原因になります。また、大腿直筋が硬くなると腸骨筋や大腰筋も硬くなり、骨盤が前傾して股関節痛の発症することもあります。 足元が整うと背筋が伸びる 全身には200個の関節があり、その4分の1は足(片足26個)に集中しています。足関節には地面の凹凸や斜面で姿勢を保つための重要な役目があります。しかし、現代人の足関節は様々なトラブルで硬くなり、十分に機能していない人が多いのです。足が正常に機能しなくなるとバランスが乱れて体は歪んでしまいます。擦り減った靴や、大きすぎる靴を履き続けることで、取り返しのつかない体の不調に繋がることもあるのです。 坐骨神経痛2つのパターン 人体で最大の神経といわれるのが坐骨神経。この神経は太い所で直径2センチほどあります。坐骨神経痛には2つのパターンがあり、1つは腰に疾患のあるケースなので、多くの場合は腰痛を伴います。そして、もう1つは、加齢や長時間の座り仕事をする人に起こりやすく、要因には大殿筋深層部にある梨状筋が硬くなって坐骨神経を圧迫してしまうケースです。この場合は、何もしないでいると、さらに硬くなって長引いてしまいますので、早めに対処しましょう。…