骨格ケアセンターの渡邊英司です。 運動連鎖とは複数の関節が連動して動く事です。 例えば、腕を伸ばしたまま、手首を回旋させると、連動して肘や肩が一緒に動きます。 同じ事を肘を固定した状態で行うと、他の関節に負担がかかる事がわかるはずです。 これは、運動連鎖が途中で妨げられると、一関節にかかる負担が増えてしまうという事です。 もしも、痛みの原因が運動連鎖障害である場合、患部を治療しても、痛みが消える事はありません。 テニスやゴルフをする方だと、手首や肘痛が起きる事がありますが、こういった運動連鎖が出来ていない箇所を正常に整えるだけで、患部の負担が減り、痛みの解消や障害予防になります。 これは、全身の関節にいえる事なのです。 …
「ゴルフ肘」タグの記事一覧
痛みは連鎖する
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人の体には200の関節があり、単関節だけで動作は出来ません。 例えば、ボールを投げる上体の動きは、体幹から末端への連動が正常であれば、大きな力が発揮できて、ボールを速くも、遠くにも投げられます。 しかし、体幹の動きが悪いと、手投げになり肩や肘に負担がかかります。 これは、背骨を軸とする対角螺旋運動が妨げられて、十分な回旋が出来ないためです。 厳密には、関節の角度が影響しているのです。 角度がとれないまま強引に投げ続けると、筋や関節を痛めるリスクが高まります。また、それを庇う肘や手首もダメージを受けます。野球やゴルフをする方に肘痛が多いのもこれが原因という事が殆どです。 これが、痛みが連鎖する仕組みです! 一般的な治療では、患部に電気や湿布が使われますが、根本的な機能障害が残っている限りは、一時的な痛みの緩和にしかなりません。スポーツに真剣に取り組んでいる方は、慢性的なスポーツ障害になる前に、早急に改善しなければいけない問題なのです。 また、スポーツをしない方においても、日常生活や仕事を快適にするには、慢性痛になる前に、関節に起きている機能障害を取り除く必要があります。 関節機能障害は早期であれば、すぐに改善しますが、連鎖すれば二次障害へと繋がるのです。 …
テニス肘(肘の痛み)
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 テニス肘は、別名、上腕骨外側上顆炎といいます。 主な原因は、テニスプレーヤーであれば、ボールを打つ時の衝撃が、繰り返し肘に伝わった事による負担の蓄積です。ところが、テニスをしなくても、手首をよく使う人や、重いものを持つ職業の人は起こりやすい障害なので、通称テニス肘と言われています。 症状には、物を持ち上げる動作で、親指側の肘に痛みが出ます。一般的な治療は保存療法で、湿布や局部注射、ストレッチなどが行われていますが、それだと根本改善にはならずに、痛みが消えても再発を繰り返すだけなので、本当にテニスをしている方にとっては致命傷にもなりかねません。 根本的な対策は、肘にかかる負担を減らす事が重要です。過去の症例では、テニス肘を発症する人の多くは、肩甲骨周囲の硬さが目立ちました。 また、テニスプレーヤーの場合だと、一般の人よりもダイナミックな動きが要求されるので、股関節や脊椎の硬さが影響して、体幹から手脚への連動が不十分な事が考えられます。 これらは、関節の拘縮を取除いて、正しい身体の使い方に変えると、肘にかかる負担が分散して、予防と対策が同時にできます。 …
肘の痛み
実際の症例 60代男性 数か月前から、肘の痛みが徐々に強くなり来院した方の症例です。 症状は左肘腕橈関節付近の痛みでした。何かをしたから痛みが生じたという記憶はないとの事でした。 肘に痛みが生じる原因で、心当りがないケースの多くは日常姿勢が原因です。 例えば、パソコン操作で肘を曲げたままの姿勢であったり、自身の腕を枕代わりにするなどです。 カウンセリングでは、常に腕枕をしている事がわかりました。 また、以前は右肘が痛んだむ事もあったらしく、原因は、ほぼ腕枕だろうと推測できました。 しかし、思い込みは判断を見誤る原因になるので、あくまでも選択肢の一つと考えるべきです。 肘関節の主な機能は屈曲伸展です。 痛みが親指側か小指側かで、アプローチの方法は異なりますが、基本的には腕尺関節の遊びを回復させる事です。 また、特に重要なのは回内回外の動きに左右差が生じていないかです。 これらを詳細に検査していくと問題が見えてきます。 しかし、肘の不具合が肘だけの問題とは限りません。 肩や手首の動きが悪くて、肘に負担がかかる事はよくあるからです。 痛みや違和感は、様々な要因が複雑にからみあって起こります。 それらの要因を、一つ一つ潰していく事で、本当の原因に辿り着くのです。 今回のケースは、推測通りのアプローチで変化が見えたので、同じ施術を複数回繰り返していけば効果が現れるでしょう! …