痛みの原因は「そこ」じゃない!?
「身体が痛いのに、検査をしても異常なし」——そんな経験はないだろうか?
その多くは、原因が患部以外にあるからだ。
転んだ、ぶつけた、ケガをした。原因が明確なら話は早い。
だが「何もしていないのに突然痛む」場合、病院では痛む場所を検査しても異常が見つからないことがある。
なぜか?
痛みが出ている箇所が、必ずしも原因ではないからだ。
しかも検査は静止した状態で行われるため、動いたときにだけ出る異常は見逃されやすい。
人間の動きは前後屈・左右側屈・左右回旋。
6方向の組み合わせで、複雑で自由な動作ができる。
だからこそ「どの動きで痛むか」がヒントになる。
前屈で痛むなら、関連する筋肉や関節に原因があるかもしれない。
痛みが瞬間的か、持続するか。その違いで「筋肉性か」「関節性か」も見えてくる。
こうして集めた情報から、日常生活での体の使い方の癖もわかるのだ。
さらに厄介なのは、機能障害があっても自分では痛くないことがあること。
なぜなら「痛みが出るところまで動かさない」から。
だが他人に動かされると痛むケースもある。
そして機能障害のない部位は、悪い関節を庇う。
その結果、余計な負担がかかり、新たな痛みを生み出してしまう。
もう一度言おう。
痛みは患部だけを見ても見つからない。原因は別の場所に潜んでいる!
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