一生に一度は経験するとされるのが「腰痛」。
そして腰痛に並んで多いのが 「首の痛み」 です。
首の不調にはさまざまな要因がありますが、
やはり最大の原因は “姿勢” です。
■ 首に最も負担がかかるのは「猫背姿勢」
猫背で背中が丸くなると、自然に 顎が前に突き出す姿勢(フォワードヘッド) になります。
成人の頭の重さは 約6kg。
しかし、首を最大角度の 60度 まで傾けるとうつむいた姿勢では、
なんと 約27kg の負担が首にかかると言われています。
つまり、
猫背 = 首が常に重りを支え続けている状態
なのです。
■ 細かい筋肉が緊張し、関節にも変化が起きる
後頭部の付け根周辺には、姿勢を細かく調整する小さな筋肉群が無数に存在します。
その中には 筋紡錘(きんぼうすい) があり、姿勢の乱れで緊張が続くと、筋肉が硬くなり、首の可動域が低下します。
さらに負担が蓄積すると…
- 関節軟骨が肥大・増殖
- 骨の縁に棘状の突起(骨棘)が形成
- 神経の通り道が狭くなり圧迫される
- 椎骨動脈の血流低下
結果として、
- めまい
- 耳鳴り
- 頭痛
なども出やすくなります。
■ スマホ時代=首の不調は今後さらに増える
本来は 頭が背骨の真上に乗る姿勢 が首の負担を最も軽減しますが、
現代はスマホ・タブレットが生活必需品です。
うつむく姿勢をゼロにすることは難しく、
今後も首の不調は 「国民病」 のように増えていくことが予想されます。
■ 首の負担を減らす簡単セルフケア
以下は誰でもすぐにできるおすすめのケアです。
✔ スマホを見る時間を減らす(最も効果的)
✔ タオルストレッチ
タオルを首の後ろに当て、軽く上へ引っ張りながらゆっくり上を向く。
首の前側と後頭部の詰まりをリセット。
✔ 肩甲骨まわりのストレッチ
肩甲骨が動くと、首の筋肉の緊張が一気に下がる。
現代生活で避けられない“首の負担”。
だからこそ、日常の小さな習慣とケアが未来の首を守ります。








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