「体の歪み」と聞くと、真っ先に思い浮かぶのは姿勢の悪さや肩こり、腰痛。
でも実際は、それだけじゃない。歪みは代謝の低下・むくみ・疲労感・痩せにくい体質など、全身のコンディションに関わってくる。
では、その歪みはいったいどこから生まれるのか?
ポイントは“筋肉の左右差”。
人の体は、完璧な左右対称ではない。
特に利き手・利き足の使い方の偏りが、じわじわとバランスを崩していく。
右利きの人なら、右で物を持ち、右で蹴り、右で支える。
それが積み重なると、筋力や柔軟性の差が生まれ、骨格を引っ張る力も変わってくる。
しかも、動く時は一部の筋肉だけじゃない。
腕を上げる、足を踏み出す、そのすべての動きに全身の連動が関係している。
だから一箇所のバランスが崩れると、連鎖的に他の部位にも影響するのだ。
スポーツをしている人は、より極端な動きを繰り返すため、歪みやすい傾向がある。
しかし、運動しない人でも歪むケースは多い。
原因はズバリ――不良姿勢。
座り方・立ち方・寝方など、日常の「何気ないクセ」が、筋肉のアンバランスを作り出している。
たとえば、右利きの人に多いパターン。
仰向けで寝たとき、左足よりも右足が外に開く。
これは、右足で蹴る動作を繰り返すうちに、股関節が外旋しやすくなる歪みだ。
もちろん個人差はあるが、体は使い方のクセ通りに変化していく。
つまり「歪み」は、あなたの生活の履歴書でもあるのだ。








コメント