「体が重い」「関節がこわばる」「筋肉がつる」──。
その不調、実は“水分不足”が関係しているかもしれない。
身体の約60%は水分で構成され、その大半が筋肉に蓄えられている。
水分が足りなくなると、血液量が減少し、血流が悪化。老廃物の排出が滞り、筋肉や関節に“コリ”が生まれる。さらに、体内の電解質バランスが崩れ、神経伝達や筋収縮に影響が出て、足のつりやしびれ、脱力感が起きやすくなるのだ。
ぎっくり腰や寝違いも、実は脱水と無縁ではない。
これらは全身疲労で筋膜が損傷しやすい状態に、脱水が加わることでリスクが急上昇する。季節的には、夏の発汗時期と冬の乾燥時期に増えるのも特徴的だ。
施術の現場でも、水分摂取量の少ない人ほど回復に時間がかかる傾向がある。
つまり、どんなに良いケアを受けても、体内環境が整っていなければ、回復の土台が作れないということ。
💧水分摂取の目安
1日の目安は「体重 ÷ 30」。
たとえば60kgなら約2リットル。
成人であれば、最低でも2リットル/日を意識したい。
お茶やコーヒーは利尿作用があるため、脱水気味のときは控えめに。
まずは「水を手元に置く」「目に入ったら飲む」――そんな小さな習慣から始めよう。
水は、最高の“潤滑剤”でもある。








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