小指がしびれる。曲がったまま伸びない。――その正体は「肘部管症候群」かもしれない。
原因は、肘の内側を通る「尺骨神経」。ここが狭いトンネル=肘部管で圧迫されると、神経麻痺が起こる。
軽度なら安静+ビタミンB12で改善の余地あり。ただし放置は禁物。長期化すると筋肉が痩せ、握力も落ちる。悪化すれば手術の対象になる。
発症の背景は、肘の酷使や変形性肘関節症。あるいは腕枕で寝る、頬杖、パソコン作業といった生活習慣の積み重ねも要因だ。
セルフチェックは簡単。肘の内側を軽く叩くと小指に「ビリッ」と痛みやしびれが走るなら要注意。
改善のカギは、肘を曲げっぱなしにしないこと。寝る時は肘を極力伸ばしておく。
出来れば三頭筋の筋力運動+尺側手根屈筋のストレッチで神経へのストレスを軽減。
日常のクセを正し、筋肉を守ることが、再発防止の最短ルートだ。
 
 








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