急性痛の増加と脱水・電解質バランスの関係について

首や腰の痛み、筋肉の張りや足の攣りなど、急性痛で来院される方が増えています。その多くは脱水や電解質バランスの崩れが影響していると感じます。

特に水分摂取が不足し、電解質のバランスが崩れると、腎機能の低下や血管への悪影響、筋肉の収縮障害が起こりやすくなります。これが痛みや痺れ、神経の圧迫を引き起こす場合もあります。

急性のぎっくり腰や寝違え、肩甲骨周辺の痛みの増加も脱水の影響が大きいと考えられます。電解質バランスの乱れは、肩こりや足の攣りの予兆としても現れます。

予兆を感じた時は、経口補水液を飲み、無理のない範囲でストレッチを行いましょう。強く伸ばしすぎると筋膜を傷つける可能性があるため、気持ちよい範囲で行うのがポイントです。必要なら他動的な施術で可動域を改善するのも効果的です。

脊柱の柔軟性を取り戻して不調を改善

脊柱の柔軟性を取り戻して不調を改善|背骨の硬さが首・腰・膝に与える影響とは?

背骨(脊柱)の柔軟性は、健康・姿勢・パフォーマンスに直結しています。現代人は座りすぎやスマホの使用などで背骨が硬くなり、首痛や腰痛、膝の負担など様々な不調を引き起こします。本記事では、脊柱の構造と柔軟性を取り戻す方法について解説します。

✅ 脊柱の構造と役割

  • 頚椎:7個
  • 胸椎:12個
  • 腰椎:5個
  • 仙骨:仙椎5個が癒合
  • 尾骨:尾椎5個が癒合

各骨の間には「椎間板」があり、衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。

✅ 背骨が硬くなる原因

  • 長時間の座り姿勢
  • 背中を丸める癖
  • 運動不足
  • 真っすぐすぎる姿勢(背中の緊張)

これにより、胸椎の動きが制限され、頚椎や腰椎に過剰な負担がかかります。

✅ 背骨の硬さが引き起こす不調

  • 首の痛み、肩こり
  • 腰痛、膝痛
  • 手足の動作がぎこちなくなる
  • スポーツのパフォーマンス低下やケガの原因に

✅ 柔軟性の確認と重要性

背骨が硬い人の前屈姿勢を見ると、なめらかなカーブが見られず、特定の箇所がロックされているのが特徴です。


✅ 脊柱の柔軟性を取り戻すためのケア

  • 手技療法(整体による脊椎間の動きの改善)
  • セルフケアストレッチや運動の習慣化
  • 胸椎や骨盤周辺の可動域を意識した運動

✅ まとめ

脊柱の柔軟性は、全身の健康と動作の質に深く関係しています。適切なアプローチを続けることで、姿勢改善や不調の軽減、そして動きやすい身体を取り戻すことができます。

梅雨の体調不良

関東地方も梅雨入りしました。低気圧が続くと、湿気で体の余分な水分が溜まりやすくなり、体調を崩す人が増えます。

この時期の不調は低気圧による自律神経の乱れが関係しています。

自律神経が乱れる原因は様々です。性格的なものもあれば、不規則な生活習慣もあります。また、更年期や人間関係などの悩みや不安なども影響します。

自律神経はストレスに弱い他、低気圧の接近でも乱れる原因になるのです。

では、どういった状態になると乱れてしまうのでしょうか?

自律神経は交感神経と副交感神経があります。交感神経は活動時に働く神経で、副交感神経は休息時に働く神経です。この相反する神経は、互いにバランスを取り合うことで健康を維持していますが、どちらかが優位になることで乱れてしまいます。

交感神経が優位になると、体は緊張した状態が続いてしまうため、疲労が回復しにくくなります。梅雨の長雨で湿度が高くなると、汗や尿の出が悪くなるため、体内には余分な水分や老廃物が溜まりやすくなります。そして、むくみ、頭痛、肩こりなどが出たり、リラックスできない事で睡眠不足になり、免疫力低下に繋がることもあります。

一方、副交感神経が優位になると、体はリラックスして眠気が出ます。しかし、リラックスが過剰になると怠さで活動意欲が低下して、血液循環が悪化していき、首肩こり、冷え性、むくみ、頭重、頭痛、関節痛などが出やすくなるのです。

梅雨は始まったばかりです。不調の出やすい方は、夏まで引きづってしまうと、そのまま夏バテしてしまうこともありますので、まずは出来ることだけでも初めて梅雨の不調を乗り切りましょう。

①毎朝、同じ時間に起きる。②リラックスする時間を作る。③栄養バランスのいい食事をとる。④ストレッチなどで血流を促す。

以上、あたり前なことばかりですが、簡単なものほど続けるのは簡単ではありません。しかし、辛い不調で一夏を無駄に過ごすのであれば面倒と思わず行いましょう。また、血流改善や関節痛、神経痛などが出ている人は、お早めにケアもして下さい。

低気圧不調

6月といえば、そろそろ梅雨入りに入るため雨の日が多くなります。夏も近いため気温が上昇して湿度も高くなるため、頭痛や怠さを感じる人もいるでしょう。

それ以外にも、首肩こりや、それに伴い、めまいなどを起こす人もいるでしょう。

雨降りの日は気分的にも憂鬱になりやすく、メンタル面での不調も起こりやすくなります。

これらの原因の多くは低気圧による自律神経の乱れです。

自律神経は気圧の変化に影響されやすく、低気圧で副交感神経が優位になりやすくなります。副交感神経は休息時に働く神経なので、梅雨で低気圧が続くと、体が休息状態になるため、怠く感じたり、やる気が出なくなるのです。また、気温変化に追いつかなくなると、体の残る余分な水分が排出されにくくなるため、体内に必要以上の水分が溜まり、むくんだり、頭痛や下痢などが起こりやすくなります。もちろん、これを水分の取り過ぎと勘違いしてはいけないのですが・・・

これらの予防には、規則正しい生活をして、自律神経を安定させることが重要です。

晴れた日は日光に当たる他、部屋には日差しを取り込むことことも大切です。雨が続くと外出も減り、それに合わせて運動量も減っていくので、水分代謝の悪化を招く恐れがあります。天気や気圧の変化による不調の出やすい人は、水分代謝を高める生活を意識しましょう。

水分代謝を高めるには、起床時にコップ一杯の水を飲んだり、食物繊維の多いものをとる。運動では第二の心臓といわれる、ふくらはぎの筋収縮状態を改善してポンプ作用を促すように、階段につま先を乗せて上下に上げ下げして、アキレス腱を伸ばすと、水分の循環が良くなりますので、お試し下さい。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりの原因の多くはストレスといわれています。食いしばりが続くと慢性的になり、頬っぺの内側を噛んだり、首肩のこりが続いてしまいます。 また、歯の詰め物が取れやすくなったり、頬の筋肉の緊張で、顔が大きく見えてしまいます。[br num=”1″][br num=”1″] ストレス以外の原因では枕が合わないという人もいます。合うものがなくて、オーダーしたという話も聞きますが、それで改善したという話はあまり聞きません。これは、オーダー枕が悪いのではなく、首や肩のコリが酷い時に、枕を合わせているからだと思います。首が悪い状態では、首の可動域が狭くなっていて、頚椎の弯曲が歪んでいるはずです。[br num=”1″][br num=”1″] その状態で枕合わせをすれば、悪い形に合わせた枕が出来上がってしまいます。それだと、せっかくのオーダーが無駄になるだけです。順番としては首の緊張を取除いてから枕合わせをするべきなのです。また、歯ぎしりや食いしばりの強い人は、高めの枕よりも低めの方が症状を軽減します。なぜかというと頭部が持ち上がると、顎を引いた状態になり、顎に力が入ってしまうからです。花粉症などで鼻詰まりがある人や、寝ながらスマホや読書をする人は、姿勢にも気を付けましょう。[br num=”1″][br num=”1″]

低気圧不調と慢性不調!

低気圧など、気圧の変化で、何かしらの不調が出る人は3人に1人と言われています。[br num=”1″] 低気圧不調の原因となるのは、血管拡張による神経圧迫、自律神経の乱れ、水分バランスの乱れなどがあります。[br num=”1″][br num=”1″] 例えば、南からの温かい風で気温が上がると、体が温度上昇に対応しようとして副交感神経が活発になるため、血管が拡張してズキズキした片頭痛が起きやすくなります。 逆に、低気圧が去ると、北風で気温が下がり、交感神経が活発になって、血管の収縮で血流が悪化するため、体が過緊張したり緊張性の頭痛が起こりやすくなるのです。[br num=”1″] 頭痛の場合でいうと、他にもストレス性の頭痛があり、交感神経の活発な人に起こりやすく、寒さで交感神経が活発になる事で症状が悪化します。今年は気温の変化が激しいので、例年よりも、体のハリや頭痛が悪化するかも知れませんので、体を冷やさないようにしましょう。[br num=”1″][br num=”1″] ここまでは、気圧の変化による不調でしたが、気圧意外にはどんな原因があるのか?交感神経や副交感神経のいずれかが活発に働く原因に性格が関係しています。 副交感神経が活発な人は、おっとりしている人に多いとされていて、低気圧の通過する時や、天気の悪い日、気温が上昇する日に副交感神経が活発になって症状が悪化しやすくなります。その場合は交感神経が優位に働くように、運動を心掛けると良いのです。また、普段から活動量の多すぎる人は、疲労が慢性になり交感神経と副交感神経の両方の働きが低下するため、気圧と関係なく不調が出やすくなるので、血流改善に向けたケアを心掛けましょう。

小中学生に増えてる首の不調

今までは身体の痛みのトップは腰痛でしたが、ここ数年は腰痛を超えて首の痛みで来院する人が増えています。首の不調の要因は様々ですが、最も多いのは姿勢での影響です。[br num=”1″][br num=”1″] 猫背姿勢を例にすると、背中を丸めた姿勢をしていれば、自然に顎が前に突き出してしまいます。成人の頭の重さは6キロ前後あるので、首を最大角度の60度まで傾けた場合は、首に27キロ程の負担がかかります。[br num=”1″][br num=”1″] その負担は後頭部周辺の筋肉群に緊張状態を作り出し、負担が蓄積したまま首を動かし続けていると、関節軟骨が肥大増殖していき、骨に棘状のでっぱり(骨棘)が現れる事があります。[br num=”1″] 骨棘が出来ると神経の通り道が狭くなるため、神経が圧迫されやすくなります。また、椎骨動脈の血流が悪くなると、目眩、耳鳴り、頭痛などが出やすくなります。[br num=”1″][br num=”1″] 首の負担を減らすには、頭が背骨の上にバランスよくのる姿勢を保つことが望ましいのですが、現代のようにスマートフォンが欠かせない時代になると、うつむき姿勢をしない方が難しくなります。特に小中学生は、スマホゲームに夢中になって何時間も下を向いているという話も耳にします。[br num=”1″] 辞めるのは無理としても、合間には姿勢を正して首の負担を減らしたり、軽い運動をして筋肉が硬直しないようにするなどの対策をしないと、近い将来には、首の不調は国民病のように増えるかも知れません。[br num=”1″][br num=”1″]

使わない筋肉が歪みを生む!

人の体は骨格だけで自立しているわけではなく、四方八方から張り巡らされた筋肉が支えています。[br num=”1″][br num=”1″] 筋肉は使わなければ衰えていくため、楽な姿勢などで筋力が低下すると、骨格の支えには偏りが出るため、姿勢維持に影響してしまいます。[br num=”1″][br num=”1″] スポーツで体を動かしている人は、筋肉の衰えを感じないかも知れませんが、全身には大小を含めると600を超える筋肉が存在するため、全ての筋肉が正常に機能しているとは限りません。 それは、スポーツ動作の基本が一定方向への反復繰り返しという事もあります。[br num=”1″][br num=”1″] 適度な筋力左右差は運動能力を高めている証になりますが、スポーツに真剣に打ち込んでいる人は、常に上を目指すため、過度な筋力左右差が生じてしまいます。[br num=”1″][br num=”1″] 筋肉は関節をまたいで骨に付着している為、強い筋側に引かれて関節がズレたり捻じれて歪みます。その影響は、柔軟性の低下、筋出力の低下、思った方向に力が出ないなど、競技力の伸び悩みや様々な不調に繋がります。[br num=”1″][br num=”1″] スポーツをしない人の場合は、衰えによる機能低下で、関節可動域が狭くなり、本来あるべき体の弾力がなくなり、関節や周囲組織に無理な力がかかり続けてしまいます。[br num=”1″][br num=”1″] これらは未然に防ぐ事が出来ます![br num=”1″][br num=”1″] スポーツをしている人の筋力左右差は、強すぎる筋肉に問題があるため、拮抗する筋肉を強化するトレーニングを加えてあげれば良いのです。既に不調が出ている場合は、パートナーに手伝ってもらいながら、弱い筋に軽い負荷をかけて神経筋を刺激しながら徐々に可動域を広げます。言葉では伝えにくいですが、筋出力なら20%くらい回復する感覚が蘇り、体の柔軟性を感じることが出来ます。[br num=”1″][br num=”1″] 加齢による機能低下が始まっている人の場合は、無理な筋力トレーニングは出来ないため、まずは姿勢改善から始めると良いでしょう。日常には体が歪む原因が沢山あります。歪みやすい環境を整えるだけでも不調は減るものです。[br num=”1″][br num=”1″] 例えば、テレビの配置で、首を横に向けたままテレビを見ていませんか?頚椎の捻じれは連動する胸椎も歪ませます。背中を丸めたりストレートになり過ぎている人は、胸椎が固まりやすく、その影響は首肩に出ます。このように、体は繋がっている為、ここだけが悪いという事はないのです。普段の何気ない日常を見直してみると、知らず知らずに歪ませていたことに気づくかも知れません。[br num=”1″][br num=”1″]

首の痛みの原因と全身の関連性について。ストレートネックや姿勢の影響から、腰痛との関係まで解説。

首の痛みには、いくつかの異なる疾患や原因があります。むち打ち症、ヘルニアなどの疾患や、姿勢や先天的な骨格の並列が関係するストレートネックやスマホ首まで、また、単純な原因だと枕の不一致もあります。

こういった異なる痛みでも、負担のかかる箇所は共通している事がよくあります。

頚椎1、2番が硬くなると、首の動きが全体的に悪くなりますが、その時の不具合は、左右どちらか片方の関節に拘縮や引っ掛かりが起きています。

全体的には右利きが多いので、引っ掛かりは右上部頚椎にあることが多く、その部位の動きを改善してあげると、本来の可動域が回復します。しかし、この上部頚椎は腰仙関節にも影響するため、横座りをする女性に多い腰痛では、首の歪みが症状を悪化させている事がよくあります。もちろん、逆もしかりで、腰痛持ちは首の痛みが出やすいともいえるのです。

では、首の痛みは、上部頚椎と腰椎だけ調整すればいいのかというと、それも間違いです。
首は胸椎と連動し、胸椎は肩の動きにも影響します。肩が硬くなると、腕や手にも影響するため、繋がり全体を検査しなければいけないからです。

仮に、一部分の調整で痛みが減少したとしても、それが大元とは限りません。本当の原因を見つけ出して取り除かない限り、根本改善にはならないのです。

その痛み、諦めないで!慢性痛と関節トラブルの真実

その痛み、諦めないで!慢性痛と関節トラブルの真実

以下のような症状でお悩みではありませんか?

  • 怪我が完治したのに消えない痛みがある。
  • 痛みが出たり消えたりを繰り返す。
  • 痛みの場所が移動する

「整形外科に行っても、電気と湿布だけ」「整体やマッサージも、楽になるのはその時だけ」と感じている方は大勢いらっしゃるでしょう。そんな状態が続くうちに、痛みは慢性化し、神経が過敏になっていきます。そして、いつ起きるかわからない再発に怯えるようになり、スポーツや旅行といった活動も控えるようになってしまうことがあります。

慢性痛の正体と関節の重要性

これらの症状に打つ手がないかというと、決してそんなことはありません。その多くは、ありふれた関節のトラブルが原因かもしれません。関節は運動の要であり、痛みが現れやすい部位なのです。

慢性痛の大半は、硬くなった関節が原因となり、その上下の関節や関連する離れた部位に症状が出るケースが多くあります。その影響は連鎖して広がり、関節周囲の筋腱などにもダメージを与えるため、放置していれば椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、分離症、すべり症といった重大な疾患につながることもあります。

これらの疾患も、いきなり発症するわけではなく、長年の負担が蓄積した結果です。つまり、その前段階で適切に対処しておけば予防できる可能性がある疾患なのです。

改善への道のり

関節トラブルの改善にかかる施術回数は、個々の生活習慣や施術頻度によって異なります。一回の施術で良くなる人もいれば、複数回の施術が必要な人もいるため、一概に決めることはできません。

また、改善後には生活習慣の見直しが必要になります。「これもダメ、あれもダメ」といった厳しい指導をしても、それを全て守れる人はほとんどいないでしょう。そのため、私たちはご家庭でできる簡単なエクササイズをご用意し、無理なく健康な状態を維持できるようサポートしています。