骨格ケアセンターの渡邊英司です。 寝起きはいつも腰が固まったように痛くて、すぐに起き上がれなかったり、腰が曲がらなくて靴下が履けないのに、動き始めると痛みが和らいでくる。 こういった症状の腰痛は、関節の老化や、腰への負担で、腰椎の支えが弱くなっている事があります。 関節が緩む事をハイパーモビリティーと言います。直訳すると動き過ぎという意味です。 関節を繋ぎとめる筋腱、靭帯が緩んで不安定になっているのです。 そのまま放置していると、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、分離症などに繋がる事があります。これは、妊娠中の女性にも多く、ホルモンの関係で靭帯などが緩むためにこういった症状が出ます。 これらの症状がある時は、腰椎の負担を減らすために、腰椎以外の関節に可動性を付けて、負担を分散するか、腹筋や背筋で緩んだ箇所を鍛える必要があります。 また、その両方が必要という事もあります。いずれにしても、症状が悪化すると、改善までには、かなりの時間がかかりますので、早めにご相談下さい! …
「腰痛」の記事一覧(4 / 7ページ目)
何をしてあげられるかが重要
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 新規の方の問い合わせで、どんな事をするのか聞かれる事があります。 やる事は骨格矯正ですが、ボキッとやるものではなく、ソフトな刺激で関節の遊びを回復させる施術です。 施術の流れを説明すると、最初にカウンセリングを行います。 カウンセリングでは、職業や趣味、過去を含む怪我などの他、いつ、何をした時、運動経験など、答えられる範囲でお聞きします。 その後、疼痛の現れる箇所と苦手な動きを見極める動作検査を行います。 痛みが強くて動けない人は他動的な検査だけ行います。 動きの悪い箇所は不調の原因となりますが、動き過ぎはもっと質の悪い不調になります。 人の体は繋がっているので、関節の連動、皮膚のはり、筋膜の滑りなど、些細な事でも影響します。 全く離れた箇所の調整で大きな変化が出る事もあります。 年齢や状態によっては、普通に施術が出来ない事もあります。 例えば、ぎっくり腰や寝違えのような急性痛は筋膜の損傷であるケースが多いので、無理に動かして症状を悪化させてしまう事があるからです。 そういったケースでは、筋の緊張を取除いて、身体が楽になる事を優先します。 施術本来の目的は関節機能障害を取り除く事です。 そのため、楽にして終われば、必ず再発する日が来ます。 それを防ぐためには、その時、何をするかではなく、その後、何をしてあげられるかが重要なのです。 …
警告!関節痛激増の時代到来!!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 総務省の統計でみた高齢者(65歳以上)の割合は3461万人。 総人口の27.3%と過去最高になるため、年金支給年齢も引き上げが検討されています。 これが意味するのは、定年後も働かなければいけない人が増えるという事です。 定年後はゆっくり過ごしたいと考えていた人の中には、職業柄起きていた、腰や膝の痛みを、ずっと我慢していた人もいるはずです。 あと数年で休めるものが、あと数年働かなければいけないとなると、今度は体が持つかが心配になります。 平均寿命は延びても、労働時間の増加に対応できる身体が備わっていない人が大勢います。 今までの無理がたたってこれから出るかも知れません。そういった方が、これからの時代を乗り切るには、運動器の要である関節と筋肉のケアが不可欠なのです。 …
脚長差が揃えば良いわけではない
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 腰痛の原因の一つとして脚長差があります。 ※画像は左足が右足より長い これは、実際の長さの違いではなく、見た目上の違いです。脚長差の違いには、先天的なものと機能的な歪みによって起きるものがあります。 脚長差の調整で注意すべきは、先天的なものを無理に揃えようとしないで、機能的なズレだけを整える事です。 構造的なズレを無理やり揃えればバランスを崩すだけです。しかし、先天的な不揃いにも、機能的な歪みは起こります。 例えば、先天的に片足が3cm長いところに、機能的な歪みが加われば、さらに左右差が大きくなります。私が調整した事のある脚長差の最大は5cmがありました。 どこに行っても、生まれつきで直らないと言われていたそうですが、施術で左右差が2cmまで揃いました。 この事から、機能的な歪みは3cmあったと推測できます。 医学的には、3cmの脚長差は問題なしとされる文献を読んだ事があります。 これは、先天的なものを含めての事だと思いますが、機能的な歪みが1.5cm以上あると不調に繋がる事が多いようです。 主な症状は、腰痛、股関節痛、膝痛です。 腰痛の原因の一つとして、骨盤変位による腰仙関節のズレがあります。また、骨盤が変位すれば、股関節骨頭の被りが変わるので、股関節痛になったり、股関節と連動する膝痛もなる事もあります。 これらは、患部を見てもわかりませんが、どこに連動しているかと相関関係さえわかれば、負担のかかる箇所が想定出来ます。 原因の特定できない、股関節痛や膝痛が出ている時は、歪みを疑って下さい。 …
ぎっくり腰は癖になるって本当?
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 ぎっくり腰は、一回やると癖になると言われています。 実際に、ぎっくり腰をやった人の多くが、過去にも経験しています。 ぎっくり腰は腰椎の老化が原因といわれますが、一番の原因は生活習慣です。 ぎっくり腰は急性腰痛とされてますが、慢性的な疲労が蓄積して、筋膜が耐え切れなくなった箇所に損傷が起きると考えられます。 もちろん、全てがそうではないので、施術ですぐに改善したケースも数多く経験しています。その経験値から考えた上で、個人的に損傷説が有力と思っています。 ぎっくり腰を発症すると、回復にかかる日数は平均して1週間程です。 これは、処置が良くて順調にいったときの話ですが、あくまでも損傷が治っただけに過ぎません。そのため、本当の改善は、痛みが取れてからです。 そして、ここが重要なところですが、ぎっくり腰を繰り返す人は、常に腰に負担がかかっている人です。 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、分離症といった疾患も、腰の負担が蓄積した結果です。 また、ぎっくり腰を繰り返す人が、ヘルニアになったというケースも少なくありません。 それを防ぐには負担を減少するしかありません。 負担の減少に有効なのは、腰以外の硬い関節を柔軟にする事です。 腰の過剰な動き過ぎを減らすには、動かない関節に動きを付ける事です。 そして、その関節が再び硬くならないように、生活姿勢を見直して、体の使い方を変えていけば、ぎっくり腰は癖にならないのです! …
ぎっくり腰の痛みのピーク!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 中世の西欧では、ぎっくり腰の事を魔女の一突きと呼んでいました。 この腰痛の大半は筋肉を被っている膜の損傷説が有力で、私の今までの経験でも同じです。 そのため損傷という事で話を勧めますが、損傷は腰以外にも起こります。 そして、痛みにはピークがあります。 ピークに達する時間は年齢などで異なりますが、若い人で翌日あたりがピーク。 中年以上の人だと翌々日あたりにピークが訪れます。 回復に要する時間は、平均して一週間程です。 しかし、処置の仕方を間違えたり、遅れたりすると、二週間とか、一か月かかる人もいます。 中には、痛みで歩けなくなり、そのまま入院する人もいます。 また、一定周期で筋痙攣が起きている場合は、かなり重症なので整形外科でのブロック注射をお勧めします。 施術のタイミングは、ピークを過ぎたあたりが最適ですが、少しでも楽になりたい方や、症状が軽い人は、ピーク前の施術も可能です。 但し、施術後にピークが来るのは間違いありません。特に翌朝は痛みが強くなるので、湿布などをして寝た方が良いかも知れません。 発症直後の応急処置は、冷却、固定、安静を心掛けましょう。発症後は軽くても、徐々に痛みが強くなるケースもあるので、無理なストレッチやお風呂は控えましょう。 そして、痛みのピークが過ぎたら、安静ではなく、動いた方が回復が早いというデータもありますので、無理しない範囲で動く事が大切です。 …
筋膜性疼痛症候群
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 疲れがたまると、腰痛や肩こりになる人は少なくありません。 これらの症状の多くは筋膜性疼痛症候群が関係しています。 筋膜性疼痛症候群という名称は、あまり聞いた事がないと思いますが、簡単に言うと、筋肉と筋肉の間の膜が痛みを引き起こすものです。 筋肉疲労が長く続いて、筋肉が過緊張すると、血行不良や虚血を起こして、筋肉が弛緩出来なくなったり、筋損傷したりするのです。 これが、首や腰に起きると寝違えやぎっくり腰の原因になります。また、過度な緊張が続くと、寝てても、力が抜けなくなり、体が休まりません。 そうなると、休んでも、疲労が残ったままとなりますので、早めにケアをして下さい。 …
足指の痛みは分厚いタコが原因だった!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 過去の症例ですが、立ち仕事をしているAさんが、数か月前から左足の指が痛いといって来られました。足指以外の症状としては、数か月前から、腰痛と肩こりがあるとの事でした。 骨格の歪みは、脚長差が左足が2㎝長く、腰椎が左に寄り、頚椎や胸椎に機能障害があり、左膝のアライメントにズレが生じていました。 また、身体が緊張し過ぎていて、力が抜けなくなっていました。 長い期間、放置していた理由は仕事が忙しくて我慢していたそうです。 施術に来れるのは、仕事が暇な時しかないという事で、次に来れるまでは、自宅で出来るエクササイズをやってもらう事になりました。 そして、3週間ぶりに、来院予約があり、経過を尋ねると、施術後は暫く良かったけど、また痛みが出てきたとの事でした。 肩こりは、出たり消えたりだけど、以前のような痛みがなくなり、腰痛も以前より気にならなくなったそうですが、中腰姿勢は、腰周りに不安があるとの事でした。 足指の痛みは、ジッとしてても痛みがあり、時々、ピクピク痙攣するのは変わらないとの事でした。痛みの出る指は、手でいう中指と薬指の裏側です。 もしやと思い裸足になってもらうと、『内反小趾』で、足裏小指側に分厚いタコが出来ていました。また、うつ伏せで、アキレス腱下部を見ると、シワが足首の内反側に集中していました。 これから推測できるのは、分厚いタコで、重心がズレた事が歪みの原因と考えました。歪みを整えた後は、タコを削るようにアドバイスして、2週間、経過観察してもらった所、足指の痛みがなくなり、肩こりと腰痛も緩和したそうです。 …
腰を捻じり過ぎていませんか?
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 スポーツをする人なら、監督やコーチから、腰を回転させろといわれた事があると思います。 そして、その度に、力いっぱい腰を捻っていませんか? 腰の回転は、腰でやると思っている人がいますが、腰は、もともと回転しない構造です。 例えば、立ったまま後に振り向く動作をした場合、胸椎は35度、腰椎は5度しか動きません。それ以外は頚椎と股関節が補います。 これは、骨格の構造上の問題なので、無理に腰を捻じると腰椎に負担をかけてしまうのです。 体幹の回旋には使われる関節は、主に胸椎と股関節です。 これらが複合して動くと、腰が回転して見えるのです。 逆の考え方をすると、腰が回転して見えない人は、胸椎または股関節、あるいは、その両方の動きが悪いのかも知れません。 そうであるなら、胸椎や股関節の動きを正常にすれば、腰にかかる負担は劇的に改善できます。 気を付けなければいけないのは、もともと、柔軟性がある人です。柔軟性のある人は、関節の遊びも大きいので、硬い人より不随意の動きが出来てしまいます。 仮に、その人にとっての胸椎と股関節の動きが悪くても、捻転が大きいため腰が回転して見える事があるのです。 しかし、例えそうであっても、関節の構造は同じなので、腰に負担がかかる事は間違いありません。逆に硬い人より過剰に動かされてしまう事で、腰椎の支持性が低下してしまう事もあるのです。 …
コルセット依存症
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 慢性的な腰痛でコルセットが手放せない人は少なくありません。 特に、力仕事や運転の仕事をする人に多くみられます。 コルセットを着用すると腰椎が固定されるので、痛みの軽減や、精神的な安心感に繋がるのは間違いないですが、それと同時に腰複部は筋力低下してしまう事も確かです。 痛みを我慢して動くのは、腰椎を痛める原因になるので好ましくないですが、痛みがないのに、付け外しが面倒という理由だけで、一日中着用したままの人がいます。 これらは筋力低下の原因になり、体幹が弱くなってしまいます。 体幹力の低下は腰痛の悪化にもなるので、痛みがなければ筋力低下予防のために、腹筋や背筋もするべきです。 その際に、どちらも同じ頻度でするのではなく、前屈で腰痛が出る人は背筋を多く、後屈動作で腰痛がある人は腹筋を多くするなどの工夫が大切です。 また、コルセットをすると体幹が動かないため、体幹主導の運動連鎖が妨げられてしまいます。これは、他の関節に負担をかけるだけでなく、身体の使い方を変えてしまう危険性があります。 コルセットは、仕事をしない時や就寝中はもちろん、活動外の時は着用しない事です。 …