体の歪みは、見た目だけの問題ではない。
肩甲骨と背骨の位置関係が崩れると、動きそのものが変わってしまう。
例えば、背中を丸めて肩が内側に入った姿勢。
この状態では、肩甲骨は背骨から引き離され、筋膜は常に引き伸ばされたままになる。
動かされない筋膜は柔軟性を失い、やがて厚く硬くなる。
それが「コリ」や「原因不明の痛み」の正体だ。
一方、背筋を自然に伸ばし、正しい姿勢が保たれるとどうなるか。
筋膜は本来の位置で、あらゆる方向にしなやかに動けるようになる。
その結果、骨盤から背骨、肩甲骨までがひとつのユニットとして連動し始める。
この連動性は、歩行動作を見るとわかりやすい。
人は歩くとき、右手と左足、左手と右足が同時に出る。
これは二足歩行を行う人間が持つ「対角螺旋」という、本来の運動パターンだ。
姿勢が整い、肩甲骨と背骨が正しく噛み合うと、
この対角の動きが自然に引き出され、
歩く、走る、持ち上げる、ひねる——
あらゆる動作のパフォーマンスが底上げされる。
トレーニングの効果が出ない。
体が重い。疲れやすい。
その原因は筋力不足ではなく、体の歪みかもしれない。
鍛える前に、まず整える。
それが、遠回りに見えて最短ルートなのだ。








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