「左右の脚の長さが違う」と感じたことはあるだろうか?
実際に、立ったときに片脚が長く見えたり、
靴底の減り方が左右で違ったりする人は多い。
その原因の多くは、“骨盤の歪み”。
今回は、骨盤と脚長差の関係、
そして放っておくと起きる体への影響を掘り下げていこう。
脚の長さが違って見えるのはなぜ?
脚長差には2種類ある。
- 構造的脚長差(本当の長さの違い)
👉 大腿骨や脛骨の長さが左右で異なる - 機能的脚長差(見かけ上の違い)
👉 骨盤の歪みや姿勢の崩れによって、脚の長さが違って見える
整体で扱うのは主に「機能的脚長差」。
骨盤が傾いたり、ねじれたりすることで、
片脚が“長く”見えたり“短く”見えたりするのだ。
骨盤の歪みでどう脚長差が起こるのか
骨盤を構成するのは、腸骨・仙骨・坐骨の3つ。
これらがわずかに傾くことで、脚の付け根(股関節の位置)が変化する。
- 骨盤が右に傾く → 右脚が短く見える
- 骨盤が前に傾く → 反り腰・脚のねじれ
- 骨盤が後ろに傾く → 腰猫背・膝の曲がり
つまり、脚長差は“脚の問題”ではなく、
骨盤の傾き=体の土台のズレによって起きている場合が多い。
脚長差がもたらす全身への影響
脚の長さが違うと、体のバランスが崩れる。
結果として次のような影響が出やすい。
- 肩こり・首こり(重心のズレ)
- 腰痛・坐骨神経痛(骨盤のねじれ)
- 膝や足首の痛み(歩行バランスの崩れ)
- 側弯(背骨の歪みが進行)
また、脚長差を補おうとして、
片方の筋肉が過剰に発達したり、
もう片方が弱くなったりと、筋バランスも乱れてしまう。
脚長差のセルフチェック
✅ 壁に背中をつけて立ったとき、片脚のつま先が浮く
✅ 仰向けで寝たとき、かかとの位置がずれている
✅ 座ったとき、骨盤が片方沈む
✅ 靴底の減り方が左右で違う
これらが当てはまる場合、骨盤の傾きによる脚長差の可能性が高い。
骨盤を整えると脚長差はどう変わる?
骨盤矯正で土台が水平になると、
左右の股関節位置が整い、脚の長さも揃ってくる。
これは単に“脚が伸びる”のではなく、
骨盤が正しい位置に戻ることで、
体の重心とバランスがリセットされるということ。
結果として、
・歩行が安定する
・腰や膝の負担が減る
・姿勢が改善する
といった変化が見られるようになる。
まとめ
脚長差の原因は、脚そのものよりも「骨盤の歪み」にある。
たった数ミリのズレが、
姿勢・歩行・筋バランスすべてに影響を与える。
「脚の長さが違う気がする」
「靴底が片方だけ減る」
そんなサインを感じたら、
まずは骨盤から整えてみよう。








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