「整体を受けたら背が伸びた気がする!」
そんな声を耳にすることがある。
果たしてこれは錯覚なのか、それとも実際に“伸びている”のか?
今回は、姿勢と骨格の関係を徹底的に掘り下げていこう。
セクション1:加齢で“背が縮む”理由
人の体の約60%は水分でできている。
そして、背骨の間にある椎間板もその約80%が水分。
歳を重ねると、この水分が減少し、椎間板の厚みが少しずつ薄くなっていく。
仮に1枚あたり1mm潰れれば、23枚で約2〜3cmも低くなる計算だ。
さらに、姿勢の崩れや軟骨の摩耗、骨粗しょう症などが重なると、背はさらに縮んでいく。
つまり、加齢による“背の縮み”は自然現象と言える。
セクション2:姿勢が整うと「背が伸びる」理由
猫背や反り腰などの姿勢の崩れがあると、実際よりも背が低く見える。
この場合、骨格矯正で胸椎や骨盤の位置が整うと、背筋が自然に伸び、実測でも数ミリ〜数センチの変化が起きることがある。
ただし、これは“骨が伸びた”わけではなく、
本来の姿勢を取り戻した結果にすぎない。
仮に、若い頃は170センチだった身長が、いつの間にか167センチになっていた。そのことを知らずに、矯正して、170センチに戻ったとしても、低くなっていたことを知らなければ何も変わらないと思うだろう。
要するに、矯正したから、背が伸びるのではなく、本来の姿に戻るか近づくのだ。
セクション3:ストレッチでは伸びない理由
「背中を伸ばせば姿勢が良くなる」と思いがちだが、
背骨は24個の椎骨の集合体。
1つ1つを意識的に伸ばすことは不可能だ。
そのため、猫背姿勢が長年定着した人の場合、
ストレッチだけでは十分に伸びず、
胸椎や肋骨まわりの可動性を回復させる矯正が必要になる。
セクション4:身長を維持する3つの習慣
- 💧 十分な水分を摂る(椎間板の弾力を保つ)
- 🧍♂️ 正しい姿勢を維持する(背骨のバランスを保つ)
- 🦵 関節の負担を減らす体の使い方を意識する
姿勢を整えることは、単に“見た目”の問題ではなく、
体のパフォーマンスを最大化するための基本なのだ。
まとめ(クロージング)
姿勢を整えると「背が伸びた気がする」のは錯覚ではない。
骨格矯正によって体が本来の位置に戻り、
眠っていた高さが“再起動”するからだ。
背を伸ばしたいなら、
まずは「歪みを整える」ことから始めよう。








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