【肩がスコッと抜けそう?】それ、ルーズショルダーかもしれない。
運動していると、肩が“外れそう”な感覚になる——そんな経験、ありませんか?
実はそれ、「ルーズショルダー」と呼ばれる状態。
生まれつき関節が緩いタイプの人もいれば、スポーツで肩を酷使した結果、関節の可動域が広がりすぎてしまったケースもある。
特に野球やバレーボールのように肩を使う競技では、成長期の選手ほど要注意。
まだ筋肉が十分に発達していないため、肩関節が不安定になりやすいのです。
そのまま無理を重ねると、肩を支える靭帯や筋肉がうまく働かず、亜脱臼を繰り返す——そんな負のループに陥ります。
「安静に」は正解だけど、“根本解決”にはならない。
整形外科では「しばらく肩を休ませましょう」と言われることが多いですが、
実はそれだけでは、再発を防げない。
なぜなら、肩が緩む原因は「肩そのもの」だけにあるわけではないから。
例えば、投球動作で“手投げ”になってしまう人。
この場合、体幹や股関節の回旋動作が制限されているため、
肩が無理に動きを代償しようとして可動域が広がりすぎてしまうことが多い。
本当の原因は「肩甲骨の裏側」にある。
肩を安定させるには、肩関節の下で支える“肩甲胸郭関節”の動きが超重要。
ここが硬くなると、肩の動きがスムーズに逃げられず、
結果として肩そのものへの負担が増加する。
さらに、体をひねるための仙腸関節・股関節・胸椎の動きが乱れると、
“回旋の連動”が壊れてしまい、肩の負担はさらに倍増する。
つまり、肩の不安定さは「全身のバランスの乱れ」が引き金になっている。
肩を守るには「全身のチューニング」が必要になる。
筋トレだけでは、ゆるんだ関節を締め直すことは難しい。
大切なのは、肩甲骨〜胸郭〜骨盤までを連動させる動きの再教育。
姿勢や重心、そして“体の回旋バランス”を整えることで、
肩は自然に安定を取り戻していく。
つまり、ルーズショルダーを治すカギは「肩の外」にある。
肩だけいじってもダメ。全身で動きを“再構築”していくことが、本当の解決策なのです。
🏋️♂️まとめ
- 肩が外れそう=肩の問題とは限らない
- 回旋動作の乱れが肩の負担を増やす
- 肩甲胸郭関節・股関節・仙腸関節の連動が安定のカギ
- 「全身を整える」ことで、肩はもう抜けない!
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