はじめに:全身の要となる「足関節」の役割
私たちの身体には約200個の関節がある。
そのうち、なんと 両足だけで52個、片足にして 26個もの関節 が存在している。
これは、私たちが日々歩くときに出会う 地面の起伏や斜面 に柔軟に対応するため。
足関節は、身体と地面をつなぐ“クッション”であり、同時に“バランサー”である。
足関節の硬さが引き起こす「重心のズレ」と「姿勢の崩れ」
これほど重要な部位でありながら、実は 非常に見落とされやすい関節 でもあります。
慢性的な不調を抱える方ほど、この足関節の硬さが目立つ傾向がある。
足関節が硬くなると――
- 衝撃を吸収できなくなる
- 重心移動がスムーズにできなくなる
- 身体のバランスが崩れやすくなる
結果として、身体全体が バランスを取るために余計な筋緊張を起こす ようになる。
緊張の連鎖が「コリ」「痛み」「しびれ」を生む
足関節が動かないまま立つ・歩くことを続けると、
重心のズレを補うために膝・股関節・骨盤・背骨が次々に代償動作を起こしていく。
その代償動作によって――
- 不要な筋肉が常に緊張する
- 循環が悪くなる
- 老廃物がたまり、コリや痛みが慢性化する
そして、この状態が長期化すれば、神経への圧迫によって しびれ にまで発展することもあるのです。
つまり、足関節の硬さは単なる「足元の問題」ではなく、全身の不調の起点 になり得るということ。
足関節を整えることは「姿勢の基礎」を整えること
姿勢改善というと、背骨や骨盤(体の土台)ばかりに意識が向きがちだけど、
実際には 足関節の柔軟性と安定性 がその土台を支えている。
足関節の詰まりが取れ、動きが整うことで――
- 地面からの衝撃をやわらげられる
- 重心移動がスムーズになる
- 無駄な筋緊張が解ける
- 身体のバランスが自然に整う
その結果、背骨や骨盤の歪みが軽減し、全身の姿勢が安定する。
まとめ:不調改善の第一歩は“足元の関節”から
コリや痛み、しびれの原因が「上半身」にあるとは限らない。
足関節のわずかな硬さが、全身のバランスを狂わせていることも少なくない。
「最近、姿勢が崩れている気がする」
「立っていると疲れやすい」
そんな方は、まず 足関節の動きを見直す ことから始めてみよう。
整体で足関節の可動性を回復させることで、身体の連動性が戻り、
全身のバランスが自然に整っていく。
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