背骨は、身体の柱。
真横から見ると、正しい姿勢では「2対1」のS字カーブを描く。
肩甲骨あたりの湾曲が腰より少し大きく、しなやかに重力を受け流す構造だ。
しかし――そのカーブが崩れると、カラダは一気にバランスを失う。
不良姿勢には大きく3つのタイプがある。
① 背骨の上下の湾曲が強い姿勢(反り腰・出っ尻タイプ)
② 背中の上部が長く丸まった姿勢(猫背・巻き肩タイプ)
③ 湾曲が少なく直線的な姿勢(ストレートバックタイプ)
それぞれ、かかる負担はまるで違う。
例えば①のタイプ。
首と腰が反るため、顎が上がり、骨盤が前傾。
その結果、顔面筋が緊張しやすく、顎関節症や頭痛の原因にもなる。
さらに、腰部の圧迫が強くなり、脊柱管狭窄症の症状が悪化することもある。
姿勢は「癖」でつくられる。
日常の姿勢を見直せば、どのタイプに該当するかが見えてくる。
自分のタイプを知れば、
どんなストレッチを行うべきか、どんな筋トレを避けるべきかも分かる。
そして、スポーツをする人なら、
動きの無駄を減らし、パフォーマンスを引き上げ、怪我を防ぐことも可能だ。
背骨は語る―「今あなたの今と、これから先の将来を」。
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