「腰がすべる?その正体は“腰椎すべり症”」
背骨=脊椎は、頚椎7個・胸椎12個・腰椎5個+仙椎・尾椎=合計26個の骨で構成されている。これらは靭帯や関節で強固に守られ、そう簡単にズレることはない。だが、腰椎を支える力が不足すると起こるのが――腰椎すべり症だ。
症状は、同じ姿勢での腰痛、腰を反らした時の痛み、下肢痛、歩行時の痛みなど。
腰椎すべり症には3つのタイプがある。
- 先天性すべり症:生まれつき関節突起に異常があるタイプ。
- 分離すべり症:成長期のスポーツで疲労骨折=分離症になり、支えを失ってズレが生じる。
- 変性すべり症:高齢者に多く、加齢や軟骨の片減り、骨粗しょう症で支えを失うケース。
さらに要注意なのが、腰を反らす動作。
特に、重い物を持ち上げながら腰を反らすとリスク大。仕事やスポーツでこの動作を繰り返す人は要警戒だ。
だが朗報もある。すべり症と診断されても、痛みの原因は必ずしも「すべり」そのものとは限らない。
腰を反らす動きを邪魔している関節に調整を加えることで、腰の負担は軽減する。つらい腰痛に悩む人は、一度、専門の施術を受けてみる価値があると思う。
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