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肩の高さの左右差

骨格や骨盤の歪み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 肩の高さが左右で違う人は少なくありません。これは利き手足の関係もあるので誰にでも起こり得ることです。しかし、何事にも限度があるので、過度な違いになると見た目も良くないし症状も現れます。 左右差の原因になるのは、偏ったスポーツ動作やショルダーバッグを片側だけにかける日常の癖などが影響します。 左右差は気にしなければ知らずにいる人もいますが、確認するのであれば正常な位置を知らなければなりません。通常の高さは胸椎一番の棘突起下縁の水平線を基準にします。その位置より肩が上にあれば挙上(いかり肩)、下なら下制(なで肩)です。 画像の骨格模型は水平線下縁に定規を当てていますが、骨格模型だと肉付がないので肩が下になって間違えそうですが、簡易な検査であれば鎖骨の高さを参考にする方法もあります。 鎖骨の場合は、体の中心に近い胸鎖関節と肩に近い肩鎖関節の高さの違いをみます。肩鎖関節より胸鎖関節が上なら下制(なで肩)になります。 但し、見た目で判断する時は参考程度にしておかないと、筋トレなどで僧帽筋が発達している人を見て、なで肩と間違えてしまう事があるので注意が必要です。 次に、実際のアライメント異常ですが、いかり肩は僧帽筋上部と肩甲挙筋が硬くなり僧帽筋下部に筋力低下が起こります。その反対に、なで肩は僧帽筋上部が筋力低下して小菱形筋が硬くなります。肩の高さに左右差があるケースは、これらが片側だけに起きたり、左右逆に起きるかです。 改善には硬くなっている筋をストレッチさせて、延びた箇所を強化しなければいけませんが、施術だけだと効果が限定的なので、少なくとも週に三回は自宅でもエクササイズを行うべきです。 エクササイズの方法は自分の背中側で、片手は上から、もう片方の手は下から回して肘を直角にしたまま時計回りや反時計回りに回します。 徐々にストレッチさせたら、最大可動域でキープしたまま、上に回した腕の方に首を側屈させてストレッチします。この時、ストレッチと強化する箇所を意識して行うのがこつです。しかし、歪みが強い人は施術をした後にエクササイズをした方が効果が得られます。 …

胸郭出口症候群

肘の痛み 手足の痺れ 姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 胸郭出口症候群とは、頚部から上肢までの、腕神経叢の障害です。 腕をあげる動作時に、上肢の痛みや手のしびれ、または握力低下や動かしにくさ他、前腕部の冷感症状が出る事もあります。 これらの症状が現れる人の特徴として、いかり肩や、なで肩などの姿勢が関係しています。 全く正反対の姿勢なのに、どうして同じ症状が現れるのかというと、いかり肩は、首や肩の筋緊張が亢進して斜角筋隙が狭くなる事で神経障害が起こります。 逆に、なで肩だと、鎖骨と肩甲骨が本来の位置より下がるので、腕神経叢に牽引力が加わるために神経障害が起こるのです。 胸郭出口症候群は、男性よりも女性が多く発症しますが、これは女性になで肩が多いためかも知れません。 どちらの姿勢か分かりにくい人は、それぞれの姿勢を強調させて判断するとよいでしょう。 症状に対するアプローチ法は、いかり肩の場合は、斜角筋や僧帽筋を緩めると腕神経叢の圧迫が緩和します。 なで肩の場合は、肩や鎖骨を本来の位置に戻すために、小胸筋の緊張緩和と、僧帽筋や菱頚筋群の筋力を高めるエクササイズを行う事です。 筋緊張や筋力低下が起きていて、筋力トレー二ングやストレッチを併用する場合は、先にストレッチ、次いで筋トレという順序で行います。 いずれにせよ、症状の放置期間が長ければ長いほど、筋委縮が進んで改善しにくい状態になりますので、早めのケアが大切です。 …

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