就寝中に背伸びをしたら、腓腹筋(ふくらはぎ)や足の指がつったりしないしょうか? これは『こむら返り』といって筋肉の痙攣ですが、ふくらはぎ以外の部位でも起こりうる症状です。

こむら返りが頻繁に起きる場合は、脱水などで筋肉の収縮状態が悪くなっていることが考えられます。脱水の原因でありがちなのは、アルコールやカフェインの摂り過ぎです。

アルコールは少量であれば細胞の活性化になり、血液循環も良くなりますが、摂り過ぎると利尿作用の影響で体内の水分が失われていきます。これは、コーヒーや緑茶なども同様です。

例えば、ビール1リットル飲むと、利尿作用で1.2リットルになるため、体内の水分はマイナス200ccになります。また、アルコールを分解するのに、体内の水分が使われて、電解質も失われていきます。

こむら返りの予防は、こまめな水分摂取と、筋肉が硬くならないように、ストレッチなどの適度な運動が必要です。

こむら返りの原因は、脱水以外にも以下のものがあります。

坐骨神経痛を併発する腰痛、糖尿病、下肢静脈瘤、動脈疾患、姿勢が悪い、妊娠中、運動不足で体が硬くなっている、足の冷え他。

こむら返りの対処法として、ふくらはぎがつった時はアキレス腱を伸ばすようにして、脛がつった時は足首を伸展するようにします。そして、普段から水分をしっかり摂取して、ストレッチをしましょう。