膝痛、腰痛、眼精疲労、肩こり、手足のしびれ、冷え、ポッコリお腹、便秘、五十肩・・・

様々な不調全てに共通するのが体の歪みです。誰でも体の歪みから避けて通ることは出来ません。ところが、慢性的な不調持ちの人でも、自分の体の歪み方を知らない人が多いのは何故なのか?

歪みは『見た目でわからない』からです!

体は誰でも歪みます!

体を動かさなくても歪みます!徐々に歪んでいくから気付きにくいだけなのです。歪み方には個人差がありますが、二足歩行の人間のする動作には数多くの共通するものがあります。

例えば、事務仕事の人が長時間パソコン作業をしていると、上半身に対して下半身はあまり動かしません。股関節と膝関節を屈曲した姿勢が続くと、関節が屈曲したまま拘縮してしまいます。拘縮した状態で立ち上がると、完全に伸び切らなくなり腰が反ってしまいます。これが歪みの要因になり、腰痛、股関節痛、膝痛の発症リスクとなります。 また、背中を丸めて作業する人だと顎を突き出した姿勢になるため、胸椎が硬くなって首の負担が増えてしまいます。これだけで、首痛、ポッコリお腹、巻肩のリスクが追加されます。

一方、立ち仕事では、片方の足に体重をかけることが多くなり、体重のかかる側の仙腸関節が硬くなることで、左右のバランスが崩れて、脚長差や仙腸関節障害を発症しやすくなります。仙腸関節障害は女優の米倉涼子さんがなった腰痛なので、知っている人も多いと思いますが、ぎっくり腰の要因にもなります。

座り仕事と立ち仕事では歪む箇所が違ってきますが、どちらかというと事務系の人の不調が多いのです。その理由は、立ち仕事の人は歪みがあっても、動くぶん固まりずらくなり痛みが出にくいのかも知れません。

次に、スポーツ動作で起こる障害をスポーツ障害と言いますが、その多くは使い過ぎです。

例えば、ゴルフではクラブを持つ構えは肩が前に入り前傾姿勢になるため、肩と胸椎に負担がかかります。また、前傾姿勢になると、体を支えるため膝と大腿筋に力が入ります。そして、スイング動作で大腰筋、腸骨筋、大腿筋が使われますが、体幹の筋肉で動かす可動域が狭いため硬くなりやすいのです。

こういった体の使い方では、腕、腰、股関節、膝の障害が発症しやすくなります。スポーツによって体の使い方は異なりますが、一般の方の日常姿勢での歪みとスポーツ動作での歪み方の違いは、動かし過ぎか、動かさな過ぎの違いとも言えるのです。