「姿勢」の記事一覧

朝と夜での身長差や若い時より背が低くなる理由とは!?

姿勢

朝と夜で身長が違うと思った事はないでしょうか? これは測る時間帯にもよりますが、人間の背骨は体重などの負荷がかかると、衝撃を和らげるために弯曲が強くなります。 脊柱には、骨と骨の間に椎間板という繊維軟骨があり、負荷がかかる事で、髄核というゲル状の組織から水分が放出されます。その水分は寝ている時に吸収して元に戻る仕組みになっていますが、成人の平均体内水分量が60%に対して、65歳以上になると体内水分量は約50%に落ちてしまいます。 背骨の数は24個あるので、1ミリずつ縮んだ場合は、朝と夜で2.4センチの身長差が出ます。それらを年齢で分けると、若い人は体内水分量が多い分だけ、身長差が出やすく、高齢者は朝と夜の違いは少ない代わりに、若い時よりも背が低くなるという事です。 高齢者が朝晩に関係なく背が低くなる原因は、水分を蓄える筋肉量の減少です。水分は筋肉に蓄えられてから、身体中に分配されるため、歳と共に活動量が減れば、それに比例して筋肉量が減ります。また、全体的にみると、利尿作用のあるお茶や薬の服用量が増える傾向にあるため脱水になりやすいのです。さらには、骨粗鬆症がある人は、悪い姿勢などで背骨に負荷がかかると、弯曲が強くなった時に圧迫で骨が潰れてしまうのです。 背中を丸めた高齢者の多くは、こういった事が関係しているので、普段の姿勢、睡眠、水分がとても重要なのです。 …

使わない筋肉が歪みを生む!

肩こり・首こり 姿勢 骨格や骨盤の歪み

人の体は骨格だけで自立しているわけではなく、四方八方から張り巡らされた筋肉が支えています。 筋肉は使わなければ衰えていくため、楽な姿勢などで筋力が低下すると、骨格の支えには偏りが出るため、姿勢維持に影響してしまいます。 スポーツで体を動かしている人は、筋肉の衰えを感じないかも知れませんが、全身には大小を含めると600を超える筋肉が存在するため、全ての筋肉が正常に機能しているとは限りません。 それは、スポーツ動作の基本が一定方向への反復繰り返しという事もあります。 適度な筋力左右差は運動能力を高めている証になりますが、スポーツに真剣に打ち込んでいる人は、常に上を目指すため、過度な筋力左右差が生じてしまいます。 筋肉は関節をまたいで骨に付着している為、強い筋側に引かれて関節がズレたり捻じれて歪みます。その影響は、柔軟性の低下、筋出力の低下、思った方向に力が出ないなど、競技力の伸び悩みや様々な不調に繋がります。 スポーツをしない人の場合は、衰えによる機能低下で、関節可動域が狭くなり、本来あるべき体の弾力がなくなり、関節や周囲組織に無理な力がかかり続けてしまいます。 これらは未然に防ぐ事が出来ます! スポーツをしている人の筋力左右差は、強すぎる筋肉に問題があるため、拮抗する筋肉を強化するトレーニングを加えてあげれば良いのです。既に不調が出ている場合は、パートナーに手伝ってもらいながら、弱い筋に軽い負荷をかけて神経筋を刺激しながら徐々に可動域を広げます。言葉では伝えにくいですが、筋出力なら20%くらい回復する感覚が蘇り、体の柔軟性を感じることが出来ます。 加齢による機能低下が始まっている人の場合は、無理な筋力トレーニングは出来ないため、まずは姿勢改善から始めると良いでしょう。日常には体が歪む原因が沢山あります。歪みやすい環境を整えるだけでも不調は減るものです。 例えば、テレビの配置で、首を横に向けたままテレビを見ていませんか?頚椎の捻じれは連動する胸椎も歪ませます。背中を丸めたりストレートになり過ぎている人は、胸椎が固まりやすく、その影響は首肩に出ます。このように、体は繋がっている為、ここだけが悪いという事はないのです。普段の何気ない日常を見直してみると、知らず知らずに歪ませていたことに気づくかも知れません。 …

誰にでも出来る腰痛対策!

腰痛 姿勢 筋肉・筋膜

一生のうち、誰もが一度は経験するのが腰痛です! 腰痛と言っても、軽いものから、その場で動けなくなるものまで様々です。 これらの違いは、腰痛の種類が一つではないからです。 腰痛の見分け方は、前に曲げた時に痛いか、後に反らした時に痛いかなどで分別しますが、専門的な話になってしまうので、ここでは腰痛全般での対策をお伝えします。 腰痛対策の基本は予防です。予防で重要なのは、腰に負担をかけない事です。 腰への負担は、日常姿勢が大きく関係するので、まずは、正しい姿勢を覚えましょう。 正しい立位姿勢は、真横から見た時に、耳、肩、股関節側面、膝側面、外踝が縦に揃う立ち方です。その立ち方を意識しながら、壁の前に立ち接触している箇所を覚えておきます。そして、立ち方を記憶させるために、毎日壁の前に立つようにします。 歪みが出ているかを確かめたい時は、壁の少し間に立ち、少しずつ後ろに下がって、最初に壁に接触する位置が、正しい立ち方の時と違っていないかを目安にすると良いです。 座位は、椅子に座る時に、腰と膝が直角に曲がるようにします。この時、足裏全体が床に付く高さの椅子が理想です。 実は腰痛の大半は座位姿勢が原因になっています。 座位姿勢は立位姿勢よりも、接地面が広く、楽な姿勢をとりやすいために、背中が丸まりやすいからです。事務仕事などで、長く座る時は、少なくとも30分に1回は立つようにして、背筋を伸ばすようにしましょう。また、ジッとしている姿勢は筋肉や関節が固まりやすくなるので、足組をするなら交互に組み替えるなどして下さい。 最後に、寝姿勢ですが、出来れば仰向けが望ましいのですが、既に腰痛が出ている時は、横向きに寝て、背中と膝を軽く曲げると痛みが緩和されます。しかし、腰痛がない時は、横向きで寝る事で、下になる側の肩が内側に入り込んで巻き肩の歪みを形成してしまうので注意が必要です。 布団の硬さは、柔らかすぎると、骨格が歪みやすいので、少し硬めのが腰痛予防になります。 朝、目が覚めた時に、いきなり起き上がると、ぎっくり腰になる人もいますので、寝ている間に硬くなった筋肉や関節を少し動かしてから起きるようにしましょう。 日中、活動している時など、荷物やバッグを持つ時は、交互に持ち替えたり、重いものを地面から持ち上げる時は、荷物との距離が空くと、前屈み姿勢になり、腰の負担が大きくなるので、出来るだけ荷物との距離が空かないようにしましょう。 腰痛は姿勢だけでなく水分不足も大敵です。突発的に起きる、急性腰痛のぎっくり腰は、その大半が筋膜の損傷です。筋膜は、全身の筋肉の上を包み込むように覆っている、伸縮性のある薄い膜です。不良姿勢や水分不足などが起きると、筋肉の収縮が悪くなると同時に、筋膜がよじれたり癒着して裂けてしまう事があるのです。 傷ついた筋膜は、処置が良ければ1週間程で修復しますが、応急処置を間違えると、さらに悪化して、2週間、場合によっては、1か月たっても違和感が残る事があります。 予防に勝る治療なし!この言葉を忘れないようにして腰痛から身を守りましょう!! …

骨格矯正で背が伸びるか?

姿勢 骨格や骨盤の歪み

骨格矯正で背は伸びるのか! 骨格矯正をした後、背が伸びた気がするというのは、よく耳にしますが、実際に伸びたかは計測した事がないのでわかりません。 仮に、伸びたなら、猫背で丸まった姿勢が真っすぐになったぶんだけ高くなったと考えられます。 逆に、歳とともに背が縮む事がありますが、これは、人の身体の多くが水分で出来ていて、高齢になるにしたがい水分量が減少していくためです。 水分が減ると関節内を満たしている水分(滑液)が減少して、関節が詰まるため、関節に送る栄養供給が妨げられます。 例えば、24個の背骨の間に、椎間板が23個ありますが、それぞれが1ミリ縮めば、2.3㎝低くなります。また、骨粗しょう症などで、骨そのものが脆くなれば、重力で圧迫されると潰れてしまい、さらに縮んでしまいますから、いかに水分や栄養が重要かがわかります。 話を伸ばす方に戻しますが、骨格矯正で背が高くなるのは、猫背や反り腰が強い人です。 矯正なしに、猫背の人が背筋を伸ばしても、腰が反るだけで、胸椎は丸まったままです。 何年も猫背が定着している人が、胸椎に動きを付けるには、ストレッチでは不十分です。なぜなら、背中のストレッチは、24個ある背骨の一つ一つを伸ばせないからです。 これらの事から、姿勢が悪いと、背が低く見えたり、実際に低くなる事があります。そうならないためにも、正しい姿勢の維持と関節の適度な遊びが消失しない様に心掛ける事が大切ではないでしょうか。 …

通常の整体と美容整体の違いとは

姿勢 痩身

通常の整体と美容整体はどう違うのか? 通常の整体は腰痛や肩こりなどの不調改善やリラクゼーション目的で通われる方が多いと思います。 エステで行う器具による皮膚の深層への施術と違い、美容整体の大半は骨格へのアプローチです。 骨格矯正には、不調改善や姿勢を整える効果があるため、見た目を良くするという意味では美容的要素は充分です。 例えば、猫背が改善するだけでバストアップ、ウエストサイズ減少、二重アゴ解消などの効果が期待できるし、骨盤の傾きを整えれば、垂れたお尻が持ち上がります。 また、基礎代謝が低下して痩せにくい身体になっている人には、代謝改善による痩身効果も期待できます。 私も、骨格矯正を専門に20年以上やってきましたが、主に不調改善とスポーツ整体をメインにしてきたので、美容を表に出したことはありませんでしたが、美容重視の施術を希望される方がいるのであれば、いつでも準備してお待ちしています! …

腰痛時の正しい寝姿勢

腰痛 姿勢 骨格や骨盤の歪み

腰痛の人は、どんな寝方をすれば良いのか? これは、時々、聞かれる質問ですが、腰痛にも色々な種類があるため、一概にどうすればいいというものはありません。 正しくは、腰に負担のかからないようにするだけです。 例えば、仰向けで寝れないために、うつ伏せや横向きで寝る人がいますが、うつ伏せは顔や頚椎、胸椎の歪みに繋がります。また、首の伸展が強くなって、筋拘縮が起こるために、首や背中の痛みを発症しやすくなります。 横向きは、下になる側の肩が内巻きに入り込み、胸筋が緊張して、肩甲骨側の筋が伸びてしまいます。一次的な寝姿勢ならともかく、ずっと同じ寝姿勢であれば不調の原因になってしまいます。 仰向け、うつ伏せ、横向きのいずれかという事であれば、仰向けで、頭と肩を点で支える事のないように、首までしっかり枕に当てるのが良いと思います。ただ、腰が反っている人が仰向けで寝ると、腰とマットの間が空き過ぎるため、腰痛を悪化させてしまう事があります。 それ等を防ぐためには、良質のマットを使うか、腰の下にタオルを当てる、あるいは体そのものを改善させる事です。 仰向けで寝れない人は、背骨が硬くなっていたり、骨盤が前傾していたりします。 フローリングの上で寝た時に、仙骨が床にあたると痛い人は、反り腰なので、関節の動きを調整するだけで、仰向けで寝れるようになるはずです。いずれにせよ、正しい寝姿勢で、腰痛や不眠症が改善したり、睡眠の質が向上することにもなります。 …

丸まり腰から反り腰に変化した症例

実際の症例 腰痛 姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 今回の症例は、骨盤後傾から骨盤前傾への姿勢変化についてです。 小学生の頃から施術に通われていて、現在も部活でバスケットをしている子が、久しぶりに腰痛で来られました。 動作検査をすると、前屈で痛みは出ませんが、後屈動作に痛みが出て、側屈と回旋動作は伸びた側に痛みが出ました。 症状が筋肉痛に思えたので話を聞くと、部活の部員が少ないために、痛くても練習が休めないとの事でした。 筋肉はトレーニングによる損傷と回復を繰り返して鍛えられますが、回復しないうちに負荷がかかると損傷が回復せずに炎症することもあります。また、今回のケースは不良姿勢による影響もありました。 不良姿勢での運動は、通常の姿勢よりも無理な体勢を強いられるからです。初回の記録をみると骨盤後傾と記されているのに、今回は骨盤が前傾に変化していました。姿勢の変化は年代や妊娠で変わる事がありますが、今回のケースは姿勢変化の起きる時期と不良姿勢が重なりハイパーモビリティー(動き過ぎ)になってしまったのではないかと思えます。 ハイパーモビリティーになると、関節が不安定になります。骨盤が前傾する人は腰椎すべり症、分離症、脊柱管狭窄症に繋がる事も考えられます。また、骨盤が後傾する人は椎間板に負担がかかり、椎間板ヘルニアを発症することもあります。これらを防ぐためにも、全身の柔軟性とスタビリティーを高める必要があるのです。 …

ランナーの敵は関節痛

関節痛 股関節の痛み 膝の痛み 姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 10月21日(日)はアクアラインマラソンの応援隊として、エルシオン KISARAZU に行ってきました。エルシオン KISARAZU は木更津港の前にある結婚式場です。 敷地内には、かずさFMの中継所が設置され、JCOMテレビ(わっしょい木更津)が撮影に来ていました。この場所は、スタート地点から近いので、合図がなるとすぐに先導車両が見えてきました。暫く見ていると一団の中にオリエンタルランドの藤森慎吾さんと似ている人が走っているなと思っていたのですが、彼は、ちばアクアラインマラソンのPR大使だけでなくランナーでもあったようです。 この日は、朝から冷え込んで、日中も気温が上がらなかったので、屋外に設置されたマッサージブースは閑散としていましたが、その分はランナーをまじかで観察できた貴重な一日になりました。 詳しくは知りませんが、走法には歩幅を小さくして進むピッチ走法と、歩幅を大きくするストライド走法があります。歩幅の小さいピッチ走法は身体の上下動が少ないので地面の衝撃を減らす事が出来る代わりに、体力の消耗が早くなります。しかし、個人的な考えだと、歩幅を狭くする事で、踵が先に着地して地面の衝撃を強くしてしまう事もありえるので注意が必要です。 歩幅を大きくするストライド走法は、タイムを縮めたい人には向いてますが、身体の上下動が大きいので地面の衝撃が強くなります。また、股関節の硬い人がストライド走法をすると、歩幅が大きくなる分だけ関節可動範囲に余裕がなくなるので筋疲労が早くなる事もありえるのです。 マラソンは地面の衝撃を受けながら長時間走り続ける競技なので、これらのメリットの生かし方や、デメリットの補い方を学習して、いかに関節に負担をかけない走りをするかが重要です。いくら体力があっても、膝や股関節の痛みがいつ発症するかは誰にもわかりません。 ランナーの最大の敵は関節痛かも知れません! …

二次障害を引き起こす代償動作

関節痛 姿勢 骨格や骨盤の歪み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 痛みを我慢していたら、痛みが他の箇所にでる事があります。これは痛みを庇う事で、筋肉の運動パターンが変化するためです。 痛みを庇う代償動作は、通常の運動パターンとはかけ離れた動きをする事が多いために、筋の不均衡が起きやすくなるのです。 一動作に関係する筋肉に不均衡が生じると、関節可動域に左右差が現れたり関節の安定性が失われたりします。庇う事で一時的に痛みが消えても治っているわけではなく、他が代償しているだけです。 大元の機能障害を発見するには、姿勢や骨格の歪み方、あるいは筋肉の強弱差や関節の動きをみる必要がありますが、多くの場合は関節周囲の筋に不均衡が現れるようです。 …

姿勢維持の原則

姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 日常生活の中には、不良姿勢の要因となるダメな姿勢が数多くあります。しかし、それらを禁止にして、良い姿勢だけでいることは不可能です。 立位だけでなく、座位で姿勢を維持するにも筋肉には負荷がかかります。また、人の動作は良い姿勢ばかりではなく、時として無理な姿勢を強いられる事もあります。 整体院にいくと、この姿勢はダメ、あの姿勢もダメと、ダメダメだらけの指導を受けると思いますが、そういった約束を守る人はまずいません。だから、絶対にしないではなく、あまりしないようにすれば良いのです。そして、不良姿勢より正しい姿勢の比率を増やす努力をすることです。 例えば、悪い姿勢をしてしまったら、その後に良い姿勢を意識したり、ジッとした姿勢で身体が固まったらストレッチをしてみる。また、一日の活動の中に背筋を伸ばす動作を取入れるのも良いです。人と話す時や電車の吊革につかまっている時にこういった動作を取入れるだけでも、不良姿勢に対する意識が高まります。それが常になれば、意識しなくても姿勢を正す習慣が自然に身に付いていくはずです。 …

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