「2018年2月」の記事一覧

どうして同じ手技で結果が違うのか?

整体セミナー

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 どうして同じ手技をやっているのに結果が違うのか? 熟練者と覚えたての人では、正確性や角度、力の加減など、経験でしか身に付かないものもあります。 しかし、同時期に初めて、それほどのセンスの違いもないのに結果が違う事があります。 その場合は、自分自身の立ち方や患者さんに対しての向きなどを確認してください。 立ち位置が、患者から遠くなれば、術者は前傾姿勢になってしまいます。 姿勢が崩れた状態だと、手先に体重が乗ってしまうために、手先が柔軟に使えません。 また、自身の臍の向きを矯正箇所を向けなければ、左右の手が均等に使えなくなり、力の配分が違ってしまいます。 見た目が同じに見えても、角度やスピードが違えば、中身は別物になってしまうのです。 効果が出せないケースの多くは、自身の体勢が崩れている事が考えられます。 触診テクニックは、場数を踏まないとわかりにくいと思いますが、骨格模型の上に皮膚や筋肉をイメージする事が大切です。 そして、実際の施術は、その反対で皮膚の上から骨をイメージするのです。 細かい動きは、セミナーで伝えていきますが、簡単な事はLINEでお答えしますので、受講生の方は遠慮なく聞いてください! …

足底腱膜炎(足底筋膜炎)

足の痛み 骨格や骨盤の歪み スポーツ障害

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 ここ数年、マラソンが人気ですが、ランナーに多い障害の一つに足底腱膜炎があります。 足底腱膜炎は、足裏の筋膜に炎症が起きて痛みを発症する病気で、足底筋膜炎とも言います。 足には縦のアーチが二つと、横のアーチが一つあり、この形状を張るようにして支えているのが筋膜です。 この筋膜は丈夫には出来てますが、加齢による劣化やランニングなどによる過剰な使い過ぎが、発症の原因になる事があります。また、この症状は、偏平足の人に多くいます。 偏平足の人は、足関節が背屈ぎみに歪んでいるため、アーチが潰れて足底筋膜が伸ばされた状態になります。 その状態で走ると、繰り返し負荷がかかるため、炎症や、僅かな断裂が起こるのです。 予防には、運動量を減らしたり、靴のクッション性を高めるのが一般的ですが、これは十分とは言えません。 仮に、原因が足部のアーチとしても、地面の衝撃を吸収しているのは、足のアーチばかりではないからです。 骨盤や膝、股関節も衝撃吸収の役目にはかかせないものだし、脊椎も同様です。 個人的な印象としては、足底腱膜炎を発症している人の多くに、背中の張りがみられ、脊椎の硬さも目立ちます。 体幹の動きは四肢関節に影響するため、さらに負担を増やしていると考えられます。 これらの事から、部分的な箇所だけ改善しても、効果は限定的なのです。 …

触れる事も出来ない痛みの正体 (筋筋膜性疼痛症)

実際の症例 背中の痛み 腰痛

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 これは、実際の症例の一つですが、学生の背中から腰部にかけての痛みです。 最初はただの腰痛と思っていたけど、数日が過ぎても回復の兆しがみえず、痛みは強くなるばかり。 当センターに来た時には寝返りも打てない程の痛みで、夜も眠れなかったそうです。 痛みが強すぎて動作検査の殆どが陽性に出てしまう程でした。 また、触れるだけで痛がるため、施術どころか、力が抜けなくて筋緊張を高めてしまう恐れがあったので、病院での検査を勧めました。 こういった症状は何度か経験していますが、おそらく筋筋膜性疼痛症だと思います。 これは推測ですが、運動部での練習は、筋肉痛が回復する前に、筋肉に負荷をかけてしまいます。 特に、試合前だと休む事が出来ないため尚更です。 たかが筋肉痛といえども、回復する前に負荷をかけると、血流障害が起こり、筋肉が拘縮して痛みが出続けてしまいます。 そして、痛みは一部位から周辺範囲に広がってしまいます。 実際に、彼女の腰痛は、腰だけでなく背中の上部にまで広がっていました。 激しい運動をしていないつもりでも、小さな負担が積み重なった結果だと思います。 筋筋膜性疼痛症は、椎間板ヘルニアや線維筋痛症と間違われる事もあります。 万が一の悪化を避けるには、しっかり検査をした上で、異常がないとわかってから施術を受けるのがベストです。 …

不調の三大要因とは?

関節痛 姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 体の痛みで病院の検査を受けても原因が見つかるのは全体からすると、ごく僅かでしかありません。 原因の見つからない痛みの多くは、様々な要因がかさなって起こります。 そして、その大半は、患部以外の不具合が原因になる事が多いのです。 私の経験では、不調の人に共通するのは、あまり水分を摂取しない事です。 水分不足は、筋の働きを悪くして、関節の動きに影響するのです。 そこに、睡眠不足や栄養不足が重なれば、さらに悪化してしまいます。 これらをまとめると、不調に繋がる要素は大きく分けて三つあります。 ①水分不足 ②姿勢 ③睡眠不足 もちろん、これ以外にも精神、栄養、運動不足等の様々な要因がありますが、最低限、この三つが当てはまる人は注意が必要です。 …

骨盤矯正で本当に痩せるのか?

実際の症例 姿勢 痩身

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 骨盤矯正は本当に痩せますかという質問がありましたので、過去の実例でお答えします。 ①入らなかったジーンズが履けるようになった ②矯正後に体重が落ちた ③ポッコリお腹がへこんだ これは、本人から聞いた事なので嘘はないと思いますが、補足させていただくと①と③は前かがみで、お腹周辺に集まっていたお肉が、姿勢が良くなる事で分散した事が考えられます。 ②の体重に関しては、一日で変わるとは思えませんので、精神面でも綺麗になりたいと思い食欲を抑えたのではないでしょうか?ません。 骨盤矯正というと、産後の女性だけがやるものとか、ダイエットのためにやるものと思われがちですが、そればかりではありません。 骨盤は、体の土台となる重要な部分です。 骨盤は歪まないという専門家もいますが、実際には仙腸関節で、3~5ミリ程の歪みが生じ、恥骨結合部では、2ミリ以下の歪みが生じる事がわかっています。 歪みの多くは仙腸関節の回旋です。 仙腸関節が回旋すると、反り腰になったり脚長差が生じたりします。 また、骨盤の歪みは股関節や腰椎と連動するので、体全体が歪んでしまいます。 今回のテーマである骨盤矯正に痩せる効果があるかというと❝あり❞です。 但し、あまり体を動かさない人は効果を感じないかも知れません。 骨盤矯正をしたから痩せるのではなく、骨盤の動きが良くなれば、運動時に脂肪燃焼効果が高まるからです。 骨盤の動かない人は骨盤が硬くなりやすいために、代謝が良くならないのです。 学生であれば、授業に体育があるので、誰でも最低限の運動をしますが、社会人になると、運動不足になりやすく、特に事務仕事などで座りっぱなしの人は骨盤周囲が硬くなり、脂肪が蓄積しやすくなります。 中年期から下半身だけが太りだした人も少なくないと思いますが、骨盤の動きが正常であれば、各関節との連動がしやすくなり、脂肪も蓄積しにくくなるのです。 そのため、運動でダイエットに挑戦する人であれば、骨盤矯正はかなりお役に立てるはずです! …

その場で変化を与える!骨格矯正の新事実

骨格や骨盤の歪み 整体セミナー

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 私事ですが、只今、施術家向け教材DVDが医療情報研究所より発売されました。 DVDの中身は、足関節調整、仙腸関節調整、肩関節調整の3つなので、実際に行う手技の、ほんの一部です。 また、内容的にも、出来るだけ簡単で分かりやすいものという事で考えたので、基礎になります。 本当は、もう少し踏み込んで空手の術理を応用したものや、体の使い方を伝えたかったのですが、不慣れという事もあり、上手く出来ませんでした。 手技療法のベースは私が学んだ技術が根底にあります。 その理論とは、人には利き手脚があり、左右対称ではないというものです。 左右対称でないものを矯正するには、矯正方法も左右で変える必要があります。 人類の大半は右利きなので、およそ八割以上の方に、その理論は当てはまると考えています。 私は空手家でもあるので、矯正に空手の術理を照らし合わせて違った角度からも考察してきました。 私は左利きですが、私の道場では全ての人に右利きの構えで稽古をさせています。 そして、その上で右手足以上に、左手足を使わせるようにしています。 また、空手の他に居合もやりますが、刀は左腰に帯刀するのが決まりです。 何年も続けていると、左手以上に右手が使いやすくなりました。 このことから、普段は右利きでも左が強くなったり、日常生活は左利きなのに、右手が得意になる事もあるのです。 一般の人でも、軸脚側を怪我して反対脚を軸足にしていれば、その癖がついてしまいます。 もちろん、こういった事例を除いても、右利きが多いのは間違いありません。 そのため、本来の利き手を基準にした、基本パターンで矯正すれば、80%程の人に対応でき、利き手と逆に歪んでいる場合は、そこに不調の原因があると推測できます。 それがわかってから、再現性と持続性がさらに高まり、どちらに矯正すれば良いかで悩む事もなくなりました。 歪みや捻じれが生じると、体は傾むきます。 傾いた体でバランスを取ろうとすれば、普段と違う箇所に過度な筋緊張が起こります。 それが、不調に繋がるのですが、これは地球上で活動する限りは避けられない事です。 言い方を換えると、誰一人として、歪まない人はいないのです。 問題は、過度な歪みと、先天的な骨格の構造上の問題がある方や、事故などで、後天的に変形したケースです。 そういった方の多くは手術以外にどうしようもないといわれて、諦めている人も少なくありません。 そういった人達の辛い症状をを少しでも緩和してあげるのが、この手技だと思っています。 その思いだけでも伝われば幸いです。 …

猫背と円背の違い

首の痛み 腰痛 姿勢

骨格ケアせんアーの渡邊英司です。 楽な姿勢だからと背中を丸めたままにしていると、気づかない間には猫背になってしまいます。 猫背の姿勢を続けると、脊柱起立筋が伸びて、肩が内側に巻き込んでしまいます。 肩が巻き込むと、鎖骨や周辺組織の動きが悪くなるため、大胸筋や僧帽筋が硬くなります。 そこで起こり得る症状は、後屈動作が制限されてしまうために、首や腰を反らした時の痛みや、上腕部の痛みが出る事もあります。 首や腰を反らすと痛みが現れる疾患の1つに、脊柱管狭窄症がありますが、その大半の人が、肩が内巻きに入り込んでいます。 脊柱管狭窄症も、いきなり発症するのではなく、猫背が発症の原因になる事もあるのです。 例えば、首を左右に回旋して下さい。 右に向きづらければ左の鎖骨が下がっている事が考えられます。 鎖骨をそのままに首を動かしていれば、痛みの出る方向には過度な負担がかかり続ける事になるのです。 肩の巻き込みを修正するには、大胸筋群のストレッチや鎖骨、上腕関節のモビライゼーションだけでなく、脊椎の動きを正常にしたうえで、起立筋群の筋力低下を改善しなければいけません。 これらは一朝一夕で出来る事ではないため、年齢を重ねるほどに困難になります。 また、背中が丸くなるものでも、高齢者に多い円背があります。 呼び名の違いだけで、同じものとして扱われる事もありますが、背筋を伸ばして伸びるものは猫背。 骨粗しょう症などの圧迫骨折で変形を伴っているものが円背です。 これらは、同じようには改善しません。 円背には変形が伴っているからです。 しかし、痛みを緩和する目的であれば、弾力不足を解消すれば楽になるのです。 …

花粉症と関節痛

関節痛 頭痛

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 2月といえば、スギ花粉が飛び始める時期です。 近年は、花粉の他に、黄砂やPM2.5などの化学物質も飛散しているので、一年中、鼻炎症状に悩む人が増えてきました。 これらのアレルギー症状は、頭痛、頭重、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目の痒み、喉の痛み、微熱、倦怠感、関節痛など、風邪とよく似ています。 風邪で関節痛が出る事はあっても、花粉で関節痛が出る事ケースは、比較的少ないので、アレルギーと思わない人もいるようです。 アレルギー症状は、体内への異物の侵入を守ろうとする防御反応ですが、これが過剰に反応すると、全身に炎症が起きるために関節痛になると言われています。 しかし、花粉アレルギーで関節痛が出たという話はあまり聞きません。 私も花粉症歴は長いですが、過去に一度も関節痛は出ていません。 そうなると、推測にすぎませんが、普段から、関節痛になりやすい人が、アレルギー症状で関節痛が出やすいのかも知れません。 例えば、体の歪みや、水分の不足している人は、関節に負担がかかります。 そういう人にアレルギー症状が出た時に、微熱が出て、関節痛になっても不思議ではありません。 仮にそうであるなら、こまめな水分補給と、全身の歪み矯正で、花粉アレルギーによる関節痛は緩和できるのかも知れません。 …

機能的な脚長差と構造的な脚長差の違い

腰痛 股関節の痛み 骨格や骨盤の歪み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 骨格や骨盤の矯正をした事のある人なら、左右の足の長さが違うと言われた人は少なくないでしょう。 左右の脚の長さの違いの原因には、構造的なものと、機能的なものがあります。 構造的な問題で脚長差が生じているケースには、骨形成時に生じた損傷や外傷性の損傷、あるいは立ち方や日常での癖による内外半などがあります。 構造的な脚長差の簡易検査は、ベッドに背臥位(仰向け)になって、膝を曲げて高さを見る方法があります。 この時に、膝の高さが違うと、構造的なものと判断されますが、あくまでも簡易検査なので絶対ではありません。 なぜなら、膝の高さが矯正後に揃う事があるからです。 次に、機能的な脚長差とは、腸骨の前傾や後傾で生じます。 後傾した側の脚は、見た目上で短くなり、前傾した側の脚は、見た目上で長くなります。 この場合、後傾した側を前傾方向に矯正するか、前傾した側を後傾側に矯正するのですが、脚長差が生じてから、何日も経過している場合だと、筋肉に癖がついてしまうので、すぐに戻ってしまったり、矯正後に、いつもの生活に戻った事で、新たに歪んでしまう事もあります。 また、足首の内外半での脚長差があるかの検査は、腹臥位で足首のしわで見る事も出来ます。 ここで気を付けなければいけないのは、構造的な脚長差と、機能的な脚長差は異なるという事です。 何でも揃えればよいのではなく、構造上の問題でズレているのか、不良姿勢や筋肉などの癖でズレているかを判断しなければいけません。 しかし、構造的な問題でズレている人の多くは、構造的な問題だからと諦めている人も大勢いるのです。 体が歪めば、関節は遊びがなくなるために、弾力不足になります。 衝撃吸収能力が減少するから、体に負担がかかり、歪みやすくなるのです。 しかし、動きの悪い関節に動きを付けてあげるだけで、ズレて戻らない関節が戻りやすくなり、ズレていても痛みや違和感が緩和するのです。 例えば、ネジをイメージしてみて下さい。 錆びて動かないネジを放置しておけば、さらに動かなくなり、無理に動かせばなめてしまいます。 しかし、そこまで行く前に緩めて、油を指しておけば、その後はメンテナンスがしやすくなります。 人の関節も同じです。時々、動かしてあげるだけでも、栄養供給が促されて、油をさした状態が保たれるのです。 …

治癒力を高める秘訣はイメージ力

自律神経 パフォーマンスUP

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人や動物には自然治癒力があります。 治癒力とは、人間が生まれながらに備わっている自己再生機能と自己防衛機能によって、怪我や病気が治る事です。 これは誰もが平等に備わっているものですが、個々の気持ちの持ち方次第で大きな差が出るのではと思っています。 怪我や病気に対して、ネガティブになるか、ポジティブに向き合えるかの違いで、治癒力にも変化が出ると思います。 例えば、夢を実現させるために行動する人と、何となく思っているだけの人がいるとすれば、行動する人のが夢がかなう確率は高くなります。 思っているだけで、夢がかなう事はないに等しいでしょう。 怪我や病気も、良くなるために行動する人と、何もしない人では、どちらが悪化するかは考えるまでもありません。 痛みの事ばかり考えてばかりいれば、神経が過敏になり、些細な事まで痛く感じてしまいます。 悪化させる方向に向かえば、回復するものも回復しません。 手が動きにくいのであれば、具体的に動くイメージを持つ事です。 これは、スポーツが上達する秘訣と同じです。 なりたい自分をイメージしたり、手本となる動きをイメージ出来なければ、真似る事すら出来ません。 結果に繋がるまでには、人によって時間差がありますが、これはシーソーに例えるとわかりやすいかも知れません。 良い方向と悪い方向を50対50とした場合、1%でも重い方に傾きます。 51対49なら少しずつ傾き、99対1なら、勢いよく傾く。 体を回復させるイメージの場合、最初から99対1では無理が生じてしまいます。 また、モチベーションも続かないでしょう。 無理のない範囲で、徐々に回復させるつもりでいけば、結果は良い方向に向かうはずです。 …

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