首の痛みには、いくつかの異なる疾患や原因があります。

むち打ち症、ヘルニアなどの疾患や、姿勢や先天的な骨格の並列が関係するストレートネックやスマホ首まで、また、単純な原因だと枕の不一致もあります。
こういった異なる痛みでも、負担のかかる箇所は共通している事がよくあります。

頚椎1、2番が硬くなると、首の動きが全体的に悪くなりますが、その時の不具合は、左右どちらか片方の関節に拘縮や引っ掛かりが起きています。

全体的には右利きが多いので、引っ掛かりは右上部頚椎にあることが多く、その部位の動きを改善してあげると、本来の可動域が回復します。しかし、この上部頚椎は腰仙関節にも影響するため、横座りをする女性に多い腰痛では、首の歪みが症状を悪化させている事がよくあります。もちろん、逆もしかりで、腰痛持ちは首の痛みが出やすいともいえるのです。

では、首の痛みは、上部頚椎と腰椎だけ調整すればいいのかというと、それも間違いです。

首は胸椎と連動し、胸椎は肩の動きにも影響します。

肩が硬くなると、腕や手にも影響するため、繋がり全体を検査しなければいけないからです。

仮に、一部分の調整で痛みが減少したとしても、それが大元とは限りません。本当の原因を見つけ出して取り除かない限り、根本改善にはならないのです。