骨格ケアセンターの渡邊英司です。


腰痛に並んで、首の痛みで苦しんでいる人はかなりの数になります。

多くの場合は不良姿勢が、腰や首に負担をかけて不調になりますが、今日は、その反対もあるというお話です。

頭蓋後頭部と頚椎の上部をまたぐ筋肉には筋紡錘とよばれる伸張受容器があります。

筋紡錘は、筋が急激に伸ばされても損傷しないように見張りをする役目をしています。


子供の頃に膝の下を叩いて、膝がはね上がる遊びをした事があると思いますが、これは、膝蓋腱反射といって、ビタミンB1不足による栄養障害の検査で使われる方法です。 実際は、手ではなくて打鍵器という器具を使って、筋紡錘が正常に働いているかをみますが、もしも、筋紡錘が原因で、筋の過緊張状態が続いた場合、筋と関節に可動制限が起きてしまいます。また、筋紡錘の興奮が高まると、感覚機能が誤った情報を伝えてしまいます。


例えば、背中を丸めていると、顎が前に突き出た姿勢になるため、上部頚椎周囲の筋紡錘が緊張します。そうすると、筋の働きが乱れて、さらに姿勢維持が難しくなる、負の連鎖に繋がるのです。