骨格ケアセンターの渡邊英司です。


今回のテーマはスポーツを始めるのに適した年齢についてです。


プロスポーツ選手になるには、幼少時から始めるのが当たり前になってきました。子供が自分の意思でスポーツを始める場合は、親の影響か、よほど印象に残るものがあったと思います。


私も空手の指導を通じて多くの子供達を見てきましたが、始めるきっかけは、親が本格的にやらせたいか、習い事としてやらせる場合の二つに分かれます。習い事の場合は精神や体力の向上を目的としている事が多いですが、幼少期に始める事でそれ以上のメリットがあります。


それは運動神経の発達です!


例えば、子供の頃から転んだ事がないとします。そういう人が高齢になって転ぶと、瞬間的に手をつく事を知らないため、そのまま倒れてしまいます。こういった反応は小さいうちに身に付けた方が怪我のリスクが減るのです。


運動神経は大人になってからでも発達はしますが、4歳~13歳くらい迄がいちばん発達する時期です。その時期に様々な動きを学習しておくと、こんな時はこう動くといったイメージがつかみやすくなります。


スポーツの適応力の差は心的なイメージと動的なイメージを重ねることです。特定の競技練習をしていれば、その競技の動きには優れますが違う動きには対応できません。また、競技の大半は偏った動きなので、筋力左右差が生じやす障害の発症リスクが高まります。それらを予防するには逆動作トレーニングも必要になります。しかし、未発達な身体に負担のかかる運動は逆効果になるので、年齢に適した運動の工夫が必要なのです。


子供にスポーツをやらせる最低年齢は早くても4歳くらいです。その時期は運動量よりも環境にならしてイメージ力を高める事が大切です。


動きの学習能力が高くなるのは、10歳前後ですが、そのあたりから機能分化による、身体の癖が出やすくなります。12歳あたりになると、さらに癖が出やすくなるので、左右対称の運動を取入れたり、競技以外のトレーニングで左右差を予防しなければいけなくなります。また、現代人は骨がもろいので、この時期のカルシウム摂取は将来的な骨の強さに影響する事も忘れないで下さい。