骨格ケアセンターの渡邊英司です。


正しい姿勢は、横から見た時に、耳、肩、大転子、膝前部、踝が縦に一直線に揃います。この姿勢は、地球の中心に向かう重心線に、身体の中心が揃う姿勢です。


重力の影響下では、人の身体は前に倒れる力が働くため、それを支える筋力が必要です。普段、何気なく立っている時も、大小の筋肉が互いに支えあって、バランスを保っています。


関節の硬さや筋力は年齢で変化するため一定ではありません。そのため、関節や筋肉の状態が変わると、バランスが崩れて、重心線からズレてしまうのです。


バランスが崩れた身体には、負担がかかりエネルギー消費率が悪くなります。そして、腰痛や肩こりだけでなく、運動機能も低下します。また、見た目でも、背中が丸まった分だけ身長が低くなり、お腹や顎が弛むなどのスタイルに現れます。


美しい姿勢は、人を美しく引き立てる効果がありますが、正しい姿勢をしているつもりでいても、重心線からズレている事があります。


見た目のシルエットは骨格で決まります。骨格を形作るのは関節です。関節や筋肉の動きが正常でなければ、姿勢は正せないのです。美姿勢は頭の上から引っ張られるように立ちなさいと教える所もありますが、関節が動かなければ、重力線を揃える事が出来ないのです。