骨格ケアセンターの渡邊英司です。


骨格矯正というと、ボキッとやるイメージが頭に浮かぶかもしれません。私の主催する骨格矯正は、母体がカイロプラクティックのモーションパルペーションを発展応用した手技療法で、瞬間的なアジャストは一切使わず、
全身の関節の遊びを正常化させる技術です。


私自身がその手技を学ぶために、東京に10年通いました。一通りの技術を習得した後、空手の身体操作法と運動学を取入れて出来上がったのが、今の手技です。手技の考え方は、母体となる技術を基本にしているので、大きな相違はありませんが、部位ごとに関節を動かすだけでなく、連動させて動かす所が違います。





新たなテクニックを、一から編み出そうとした時期もありましたが、最終的には、質を向上させた方が良いと判断しました。テクニックに走れば、基本が疎かになり、効果を半減させてしまうと思ったからです。関節は全身に200あります。テクニックを増やすと、施術時間が長くなるので、あまり重要ではない箇所を時短して、必要な箇所の質の向上をはかりました。


身体の繋がりは、とても重要なので、部位によっては連動して動かすように改良しました。施術での体の使い方は、角度、タイミング、スタンス、向きなど、空手の術理を応用しています。


今は、時短が出来て、簡単な手技が人気です。全身の骨格矯正は時間もかかり、簡単でもありません。しかし、その分、本物に近づくことが出来ます。


中には、誰でも使えるテクニックを数多く学ぶ人もいますが、それでは、施術者が本物になれません。私は、空手家だから、そう思うのかも知れませんが、素人に護身術を教えるなら、すぐに使える簡単なものでなければいけません。
それは、その場から逃れるためだからです。しかし、施術家は逃げるためにやっているのではなく、救うためです。その場しのぎのテクニックを数多く覚えるのではなく、人の体の構造を知り、どんな状況にも対応できる手技を身に付ける事のが大切だと思います。


私も、簡単な手技をいくつか見た事がありますが、それらは関節の調整で再現できるものばかりでした。


今、経営面で窮地に立たされている先生方は、藁にもすがりたい気持ちで、簡単なものに飛びつき、難しいものを避けています。簡単な手技は、すぐ覚えられる代わりにライバルも多いというリスクが伴います。
それこそが、その場しのぎになってしまうのです。難しい手技はライバルも少ない。また、ライバルが現れても、一歩先を行けばいいいのです。