関節の遊び

関節には僅かな遊びがあり重要な役目をしている。
関節に遊びは人が活動する上で、なくてはならないもの。

例えば、自動車のハンドルに遊びがなければ、ハンドルを少し動かすだけでタイヤが動き、真っすぐに走れない。また、路面の凹凸や振動がダイレクトに手に伝わり、ハンドルを握る事も出来なくなる。

人間の関節も同じ！

関節には衝撃を吸収する役目があり、そこには潤滑油の役目をする滑液で満たされている。滑液には、関節に栄養を運ぶ役目があり、遊びがなくなると、枯渇した状態になり、栄養供給が妨げられてしまう。潤滑油のない関節は滑りが悪くなり、動作に影響が出たり歪みの原因にもなる。

関節の遊びの消失を見つけるには、動作と熟練した触診以外にはない。しかし、関節の遊びを回復させれば、身体は本来の状態に戻り、動きの自由度が格段に広がる。